念願の新茶あさりにお出掛け!


平等院鳳凰堂への参道付近

2019年は八十八夜が5月2日だったのよ。10連のGW中なり。だから、そのちょっと後に宇治へ新茶あさりに行ってきました。苦節4年だなぁ。うっかりこの時期に信州へ旅行してたりして駄目じゃんが続いたのだ。

で、JRの宇治駅から歩きつつ平等院鳳凰堂の参道までやってきました。あらまぁと肩すかしをくらう。ここまでも、ここからも、じゃぶじゃぶ新茶の試飲が楽しめると思ってたんだけど、甘かった。

結局ちゃんと振る舞ってたのは一軒だけかも。ちょっと買いそうなそぶりをしたら「新茶を淹れましょうか?」になったお店もあったけどね。外人さんも多いから、お高い新茶は出せないのかもしれないなぁ。厳しいご時世である。

新茶のシーズンに宇治に来ると、色々なタイプにお目にかかれると思い込んでいました。そうじゃなかったんだね。勝手に盛り上がってただけだったのう。ワザワザ宇治に来なくても京都のデパートの方がいろいろ取り揃ってて買いやすいかもだ。名古屋と浜松のデパートも良いかもだ。元々の品揃えがちゃんとしてるからね。

しょんぼりしててもしょうがない。いつもとは違うお店の新茶を買ったりして、冒険心を満たしたのでした。しか〜し、気落ちしてたのでお店の写真は一軒もないの。ゲンキンな性格なんだなと思ったね(笑)。

戦利品はこんな感じで、病気かと思うくらい買ってますな。煎茶の場合、100gか200gの包装が普通だよね。昨今は50gとか40gが有ってね、つまみ食い的に買いやすいのよ。高いお茶の場合、100gと思うと80gだったとか、50gのつもりがよく見ると30gだったとかもある。侮れん。見かけに騙されたくないので、ちゃんと質と量を計算する。つまり「10gいくら」で考えるのだった。お抹茶や玉露みたいだね。まぁオタクなりの防衛術さ(笑)。

ご飯の写真は有る(笑)。先回、抹茶豆腐が美味しくて打ちのめされた「辰巳屋」へ行ったけど、この日は予約オンリーだったので断念。平等院に近い「竹林」さんへ。ひとつひとつが丁寧に作られてて、しかも適度な量なんですよ。とても有り難かった。新茶が想定外でグレそうになってたけど、ここのお料理でばしっと持ち直しましたね。気分転換は食事だね!!


中村藤吉本店・新茶の生茶ゼリー

宇治へ来たら中村藤吉本店は外せない。歩き疲れてたので、待ちの人数を良く見ないままシートに書き込んで座ってたのだ。

新茶をしっかり買い込みました。その後、本を読みながら待ってたんですよ。あれ〜私の番号までは、まだまだだなぁと時計を見ると、もう1時間が経過してる。このお店も来る度に外人率が高くなってる感。持ってた雑誌を読み終わりそうになり、焦ったわ。読むものが無くなるとヤダから、お茶の説明書きでも貰ってこようかしら?と思ったくらいのタイミングで呼ばれた。よ、良かった。

でもね、じっと耐えて待った甲斐があったんですよ。「新茶の生茶ゼリー」ですよ。あ〜この時期だけのご褒美だね〜やったじゃん!と嬉しかった!!!

新茶の香り

新茶の香りと味に開眼したのは17歳か18歳だった。凄い記憶力でしょ。いや、違う。法多山団子を買うお店で「自家製の新茶です」とお茶を出されたの。

豊橋では厄年になると厄落としには静岡県袋井市にある法多山へ行く。今でもそうかな?知らないけど、私のように人生に年季が入ってるとそれが慣習。だから前厄か本厄で行ったんだと思う。つまり年齢が判明さ。そして法多山へ行くと法多山団子を買って帰る・・・これも慣習。昔は何軒も軒を連ねてて、どこがどう違うのかさっぱり解らないけど、連れてってくれた父上にはご贔屓のお店が有ったのだ。アチコチに贔屓の店を作るタイプ。またかってなモン。

世間話をしつつ、餡子がのったお団子と新茶が出てきた。その時のお茶がすっごい青臭くて初めて飲むようなシロモノだったのよ。色は薄かった。お茶の香りと云うより、木の芽の香りがする感じ。味よりも香りに圧倒されてたと思う。八十八夜にね・・・・とまぁ大人的な講釈が続く。おお!自分家でお茶が作れるのかと興味津々だった。好奇心旺盛な年代だったからね。

新茶の季節が来ると、その時の味と香りを思い出したりしてました。なんと何十年後かにその味に近いお茶に出くわしたんだよね。実家に有った。ビックリ。浜松で煎茶の先生をやってる叔母が持ってきたらしいの。今となっては、宇治茶なのか静岡茶なのかも解らない状態で無念なんだけどね。新茶あさりをしていれば、またいつか巡り会うかもしれん。会わんかもしれん。

5月13日[11,979歩]

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