旅の雑感@東北編


「ユリイカ」5月臨時増刊号と「本の雑誌」2019.5月号

ちょっと浮き世の用事で、弘前編を作成するのが遅れそう。東北旅行についてのアレコレを先に放出させていただく。開放されたらコンスタントに公開するつもりなので宜しくね!

旅のおとも

ちょうど発売日近くだったので「本の雑誌」を旅のおともにしようと書店に立ち寄ったら「ユリイカ」の特集が橋本治だった。きゃいん!二冊とも購入。ちなみに「本の雑誌」は特集が「さらば、岡留安則!」。そうじゃん「噂の真相」の岡留さんももういないんだなぁ。「噂の真相」はマメに読んでたなぁ。「本の雑誌」とは交換広告の仲だったね・・・。

そして橋本治は、私の永遠のアイドルで、水先案内人で、100年に一度の天才だよと思ってる。訃報には呆然。いなくなって困ったなぁと泣けたけど、読んでない著書もいっぱいあるので文句は言えん。ひとまず「九十八歳になった私」を読んでしみじみと追悼させていただいた(合掌)。それなりな老成ぶりじゃん、エライなぁと感涙感涙感涙だった。


私の持ってる「桃尻娘」たち・抜粋

「ユリイカ」の特集って時にアカデミックに走りすぎてなんだかなぁも有るんだけど、この治ちゃん特集は愛情に溢れていて素敵でした。再録も有ったみたいだけど元ネタを読んでなかったので新鮮だったともいう(笑)。「桃尻娘」の表紙を描いたさべあのまさんと高野文子さんと飯田耕一郎さんの対談とかね、ゴックン。

そして矢内裕子さんも別項でご登場。彼女は、萩尾望都の「私の少女マンガ講義」を編集された方で、その丁寧なお仕事ぶりに感服したんですよ。なんと彼女は治ちゃんとの長いインタビューを粛々と纏めてるとの事。それはとても有り難い事ですわん。任せて安心。時間はかかってるそうだけど、楽しみに待つわ。いつまでも待つわ。頑張ってくださいね!(エール)

新幹線はどっぱやいね。今、何県でどの街を通過してるのかも解らなかった。車窓を楽しむどころじゃありません。トンネルも多いし。だから、読書が思ったより進んだのだった。前半は「本の雑誌」で岡留さんをじわっと偲び、後半は「ユリイカ」でそれぞれの方にとっての治ちゃんを読みつつ、しみじみ偲ばせていただきました。初めての東北旅行と言ったら、岡留さんと治ちゃんの追悼本が道連れだった事をコミコミで思い出すに違いない。

雑誌以外にね、このごろ新刊でハズレが多かったので未読本から厳選して持参したミステリ本も大正解ばかりだった。良き「おとも」に恵まれる。日日是好日。

東北新幹線は全席指定なり

20数年前に仙台には行ったことがあった。とは行っても、有名な古本屋「萬葉堂」を一日中漁っていたらお帰りの時間になってしまったという至福の旅(笑)。行けども行けども本だらけだったのよ。そりゃぁもう目眩がするほどギッシリ詰まってて、2〜3日かけないと倒せないよ。もっと時間が欲しかったよ、まったくね。

つまり、仙台より向こうの東北はお初。でも、「東北新幹線があるから気軽にずんずん行けるんだよね!」と考えていのだ。私の場合、東海道新幹線はこだま中心。殆どが時刻表など見ずにホームに立ち、来た列車の自由席にふらっと乗る。大抵座れる(自由席が少ないのでひかりは基本的に避けてる)。このパターンに慣れてるのだった。名古屋、東京、京都などいつでも楽勝だもん。あら、これはとても贅沢な事だったのだ。

なんと、東北新幹線って基本的に全席指定なんだと。ビックリ!指定席ってことは何日の何時の列車に乗るかを前もって決めないといかんじゃん。だったら飛行機でも良かったじゃん。違う?

そもそも、このエリアってむちゃ混み路線と思ってなかったんだけど、混んでるの?その街が気に入ったら次の街へは遅めに移動する手もあるしなぁと日程に余裕を持たせたのに、生かされんてーの。スケジュール通りに生きる人生は苦手だよ。リゾートにまで時間制限を持ち込まないで欲しいよ。ぶつぶつ。

五能線の攻略

そして五能線。特急列車の「リゾート白神」は機能してるかもしれん。だけど、普通列車に乗ろうとすると苦難の壁が立ちはだかるのよ。ローカル線・普通列車の受難なり。あまりに立ちはだかったので弘前でワンクッション置く事にした。つまり青森から取りあえず弘前へ行こう。弘前に目的はないけど城下町だし何か面白い事があるんじゃないの?と寄り道作戦。Webで調べると古い建築物が多くて楽しめそう。シメシメ。

さて、五能線の普通列車で十二湖へ行きたい。しかし、直通はなくて深浦で乗換なんですよ。この待ち時間が2時間だと。やるなぁJR。挫折してリゾート白神へ乗せようとしてるんだね。でも、その手には乗らないよ。2時間くらい大丈夫。深浦は海辺の街みたいなのでぶらぶらしちゃる。それでも明るい内に十二湖に到着出来るようだ。旅はのんびり行きましょう〜

万歩計を自宅に置き忘れる


万歩計・タニタ姉妹(笑)

あとちょっとで豊橋駅というタイミングで万歩計を忘れた事に気付く。あらまぁ・・・・。でもいいもん、本日は東京・銀座泊だからどこぞで買おう。これが甘かった。いわゆる電気屋がまるで見つからない。ヤマダ電気があったんだっけな?でもアジアの観光客さん用のアレコレばっか。「ここは普通のヤマダ電気ではないの?」「違います」だって、トホホ。生き残りに掛けた変わり身の早い銀座状態なり。

案外ドラッグストア狙いだったかもと後から気付いたけど、歩いてエイデンへ行けるエリアで暮らしてるので臨機応変でけんかった。結局、青森駅のマツキヨで同じメーカーの型番違いを購入。泣けた。携帯の万歩計Appも入れてみたけど、気に入らなかったのよ。

うっ、メーカーは同じでも感度は結構な違いだった。この旅行すっごい歩いてるじゃん。じゃなくて、この値がアテにならんなと確信してた。なので、帰宅後両方の万歩計を数日装着して比率と平均値でもって歩数を案分した数値をこのブログに記載しました。正確な歩数には固執していません。本日と明日を比較する。それを持続するだけ。人生は続く。

宅急便大作戦の進化形


大きさの基準値として手前に文庫本(今回のおとも・エルモア・レナード「身元不明者89号」2007年刊)

この春はいつまでも寒くてさ、何を着たらよいのだ?何を持っていったら良いのだ?寒いの?暑いの?と悩みの四重奏。白神山地はどうよ?もあるから五重奏か。ともかく荷物にとても悩んだ。頑張って荷物を減らそうのタイプではなく、レジャーなんだからこそ快適であるべきよと適当に詰めてるだけなので特に大変。しっかり重い荷物が出来上がったよ。まったくね。

北海道と山陰のロードで、ローカル駅階段の上り下りが甘くない事はしっかり学びました。エスカレーターやエレベーターが有ると思ってはいかん。だから、出来る限り宅急便を使っているんだけど、キャリーケースを目の前にするとやっぱ呆然(笑)。

そこで今回は、新機軸を打ち出しました。じゃん、バッチリでございましたよ!

  1. ベージュのキャリーケースは、常にホテルへ直行していただく。つまりお出かけ前に忘れずに宅急便する。私は運ばないよ。自宅→ホテル ホテル→ホテル ホテル→自宅
  2. ネイビーのちっこいキャリーケース(30×40×20程度)を今回購入。コイツは常に私のおとも。一泊分を転がして現地入りする。

街から街を3日間づつくらいで移動する余裕のスケジュールだから可能な作戦だけどね。滞在中に荷物が届けば必要なものをよりわけて、次の滞在先用のパックを作る。これを繰り返すのだった。例えば滞在の最終日に「青森のホテル」から「弘前のホテル」へ宅急便する。私は1泊分だけ転がして現地入りする。滞在の翌日には荷物が届くというワケ。そして、十二湖のホテルは1泊なので飛ばして次の宿泊先のホテルへ。すると荷物が先に到着して、私を待っててくれるのよ。あら、完璧かも!と思ったの。

実践してみたら、もっと完璧だったよ、やったじゃん。青森の3日目は先に書いたように予備日。14時頃ホテルに帰ったのよ。あら、この時間に発注(宅急便)すれば、弘前には明日到着するのでは?Amazonかい!(笑)ホテルのフロントに聞いてみたら夕方の集荷が有るとの事。しゅわっち、今から頑張って荷物を作るぞっとぉ。旅はまだ始まったばかり「持ってきたものは入る筈である」と呪文を唱えつつ励みましたね。そして無事にベージュのキャリーケースを弘前のホテル宛てに出荷。

翌日チェックアウト。ネイビーのキャリーケースを転がして奥羽本線に乗って弘前へ。快適な移動だった。しかし到着してビックリ!青森は暖かかったんだけど、弘前はめっちゃ寒いのよ。わぉ冬だよコレ。駅前のホテルへ直行し、はぁはぁ私の荷物届いてるよね!!!宅急便エライ。ちゃんと私を待っててくれました。薄めのダウンを持ってきてたので、ズリ出してしっかり着込んだのだった。荷物届いてて良かったなぁふぅ。

いかがでしょう?長旅でもこの方法なら荷物運びにビビらないなとご満悦。でもさ、もっと良い方法をご存じの方がいたら教えてくださいませね〜!!

※さらなる過去記事
PageTop