盛り盛りな秋の奈良・後編


奈良女子大のご近所の道路で名物の鹿さんたちに遭遇。妹と一緒で良かったよ。一人なら怖くて固まっとる。

依水園と寧楽(ねいらく)美術館

妹と待ち合わせて、東大寺のお近くの依水園と寧楽美術館を探訪し、昼食になだれ込む作戦。依水園は火曜定休なんだけど、やはり正倉院展の期間は無休になってました。Webにカレンダーが掲載されてて、とても解りやすかった。

通りを渡れば奈良国立博物館ってなくらいの距離なので、この時期は張り切っていただきましょう。

敷地内にある寧楽美術館では、10月1日から「翡翠と象嵌の高麗青磁・型押しの李朝粉青紗器」というタイトルだけでも有り難そうな企画展開催中。白磁も青磁も大好物なのでたっぷり見られて楽しかった。触りたかったけどそれは夢のまた夢。目の栄養補給なりけり。

近鉄駅方面に戻り「懐石料理かこむら」にてゴージャスな昼食をいただく。早めに着いたんだけどね、食べてる内に満席に。全員が正倉院展の観客っぽかったわね。年代的にもね。壮観だったよ。

転害門から正倉院「正倉」外構へ

先回は奈良国立博物館の「正倉院展」と「なら仏像館」でお腹いっぱいだった。しかし、今回はちゃんと正倉院「正倉」外構を詣でてきましたよ。

凄い。こう云う渋い名所は、妹が教えてくれるのでした。そもそも正倉院が見たいと言っただけで、じゃこの道からと誘ってくれるのよ。なんて有り難いの!

そうそう、奈良女子大の記念館が10月30日から11月5日まで一般公開されてたの。ホテルにチラシが置いてあったのだ。あらまぁ先に知ってれば見学したかった。「建物遺産・歴史的文化財を訪ねて」というBSの番組をずっと観てて、確かそれに登場したんですよ。見たかったなぁの心残りぶりを活写。まぁ来年があるかもだ。ちゃんとチェックしやう。

転害門から妹とゆっくりおしゃべりしつつ正倉院に到着。有名な校倉造りのヤツね。40年ぶりのご対面となります。こんなもんの大きさだったなぁと感慨深かった。正倉院展との掛け持ち組も多そうで、賑わってました。会期中は、通常15時までのところを16時まで延長して公開してくれてるのだった。

それよりもこの界隈が優雅で、典雅で惚れ惚れだよ。紅葉も始まってましたね。東大寺の鴟尾らしいのも見えました。また、まとめて攻略しようと思ったものでした。京都も宇治もそうなんだけど、街中にぽっかりと異次元の世界があるような感じで、なんとも羨ましい。

第70回 正倉院展・奈良国立博物館

会期:2018年10月27日(土)〜11月12日(月)
そして、一番の目的である正倉院展ですよ。なんてことだ。写真1枚も撮ってないつーの。あらまぁ。昨年より少し早い時間だったため、20分待ちくらいだったかな。ずらっと行列が出来てました。妹と模擬店で一休みし、ヒットポイントを回復してました。

今回の目玉、螺鈿ものは細かい細工で感嘆。しかし混み具合も尋常ではなくて、昨年より闘争心が必要だった(笑)。こら無理だわと、新羅琴(しらぎのお琴)の紐とかを端っこから眺めて悦に入ってました。何でもかんでも見ようと思うとパワーがいると昨年学んでさ、今回は趣味だけに照準。

繍線鞋(ぬいのせんがい)が2種出てました。これは外せない。これも目玉だと思う。刺繍かざりのスリッパみたいなもので、光明皇后が履いたかもしれないそうだ。とてもオサレ。このまま復刻したら売れそうだよ。この手をいっぱい見たいものだ。


クリアファイル各種とブックマーカーと証拠の入場券(笑)

今回、思い立って単眼鏡を購入したんですよ。敷物とか屏風袋とか布ものにはやっぱこれだよ。念入りに眺めさせていただきました。紐や房などは横からちょちょいと覗いたりしてね、面白かった!とは云っても人気展。ともかく止まってると顰蹙なのが辛かった。

単眼鏡はね、東京国立博物館の常設展に沢山展示されてて仰天した「帷子(かたびら)」をじっくり眺めたくて買ったの。だから、これは予行演習だったんだわ。

最初は慣れなくてドギマギしてたんだけど、途中で開眼!技あり一本、布の編み込み具合が素晴らしいの。とっても細かく見えて、嬉しかったなぁ。天下の正倉院展で予行演習をするヤツ(笑)。そりゃぁもう習うより慣れよなんだってばっ。

写真は撮り忘れたけどお土産を買うのは忘れません(笑)。特に、ブックマーカーは「磁鼓(じこ)」(陶製の鼓の胴)の切り絵で超お気に入り。早速愛着使用しています。気に入ってても簡単に落としてしまう危険がつきまとうんだな。挟み忘れとか。ハラハラドキドキだけどね。

運は自分で引き寄せる

これも妹に教えて貰ったんだった。春先の梅ウォッチングの際、伏見桃山でほうじ茶と番茶を買ってきてね、めっちゃ美味しかったんですよ。ほうじ茶は今後、ここのしか飲みたくありません!と言い切りたい。もうね、忘れられない味なんです。でもネット販売はしてない。

うぇ〜ん。じゃ出掛けた時は忘れずに、立ち寄って買ってきてしまえと思ったの。近鉄の桃山御陵前駅から歩ける距離だなと調べて、最終日に、このためだけにやってきました。うむむ、しかしたどり着いたら、修復のため八ヶ月も休業となってるじゃありませんか。どてっ。

でもね、良く読むと龍馬館で売ってると。そう、ここは伏見桃山の龍馬通り、寺田屋のご近所である。うがっ、しか〜し龍馬館ったら定休日だと。踏んだり蹴ったりでござる。ガックリ。まぁね、そもそも安本茶舗をネットで調べた時に不定休となってたのよ。だから行ってみての勝負だなぁと思ってはいた。いたけど、それを目前にすると、落胆ひとしおだったね。


安本茶舗の京番茶

でさ、私ったらよっぽど安本さん家のお茶が欲しいんです光線を出しまくってたみたいなんだな。ふと見ると龍馬館のシャッターを開けようとしているお姉さんがいるじゃない。「い、今から開けますか?」間髪を入れずに問い詰めたね。

「安本さんのお茶ですか?」「そうです」「今日は定休日だけど在庫が有る分はお売りしますよ」「やった!」いきなり万事解決だよ。運は自分で引き寄せるもんなんだねぇ。ほほほっ。

残念ながらお目当てのほうじ茶は在庫切れだったけど、お番茶は大量にゲット。安本茶舗のお得意様は多いみたいだったな。愛知県から来たと云うと、遠い所から・・みたいな会話になったけど、龍馬ファンは全国津々浦々からやってくるじゃん。愛知県なんて遠くなかろうもん、平気だもんね。

ともかくとても良い人だったのよ。在庫確認や取り置きも対応してくれるそうでハウスカードをいただいてきましたわん。でっかい番茶だったんで結構保つと思うけど、無くなりそうになったら龍馬館を詣でよう。ほくほく。

旅の反省

北海道で地震に遭遇し、旅行中でも最小限の生活用水は自分で確保しておこうと決めたのよ。そう、早速2リットルのお水が入る折りたたみ容器を持参した。朝起きて断水してても、顔は洗うし、歯も磨くの!と気合い入り。今回のホテルの部屋は10階。また夜中に揺れたらヤだなぁと寝る前にちらっとよぎった。トラウマじゃないけど、まぁそんなプチ後遺症ってあるでしょ?(マンションの2階に居住・高い階に慣れてない)

そん時にハッ!!私ったら容器を持ってきただけで完結してたな。と気付く。駄目じゃん、駄目じゃん、ちゃんとお水を入れようよ。しゅわっち。夜中にじゃぼじゃぼ水を入れましたとさ。危なかった。これからはホテルに着いたら忘れずにだよ。と、メモったね。

11月6日[18,824歩]11月7日[12,478歩]

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