宗谷本線で厳寒の稚内を目指す


宗谷本線稚内行・普通電車

そろそろ廃線が取り沙汰されているので宗谷本線に乗っておこう!どうせならいきなり冬場に稚内(宗谷本線の終着・最北端の駅)を攻略しちゃえ!!と企みましたの。

まぁね、冬に北海道へ行くなんて大抵の人は物好きだなぁと思うよね。それはそうなんですよ。物好きなのは間違いない。認めます。

厳寒地の経験値3

でもさ、私は厳寒地の経験値が3なのだった。アラスカ(1991年2月)とシカゴ&マジソン(1997年1月)とモンゴルのウランバートル(1998年2月)の冬を体験してる。マイナス20度とか、目がしばしばするとか、鼻水が凍るとかっすね。

いかがでしょう?冒険と無縁っぽい体型ながら物好き度だけはいっぱしなんですの。ダウンのロングコートを持ってるし、SORELのスノーブーツも有る。大丈夫じゃろと思ってたのだった。

[オマケ]長時間鉄道の記録もあるじゃんね、アラスカ鉄道はフェアバンクスからアンカレッジまで11時間の旅。氷の塊のようなマッキンリー山に魅了される。中国の北京からモンゴルのウランバートルまで1泊2日で30時間の旅もした。初めてのコンパートメント(個室)だったし、華麗な国境越え付きで面白かった。

とわ云っても、日本の厳寒地は初体験。大いに甘かった。反省反省だよ。いやぁもう若くはないと解ってはいたけど、こんなにも体感が違うのかと愕然とする。今年は特に雪が多かったらしいけど、それにしてもいろいろ想像以上だった。うむむ。

宗谷本線の普通列車で稚内へ

22日に旭川入りし、 翌朝6時に宗谷本線の始発に乗車。6時間かけて日本最北端の鉄道駅・稚内を目指します!朝早いので緊張だったなぁ。運航本数少ないのにこんなに朝早くから目指さなくてもいいじゃんと思ったけど、普通列車で直通に稚内へ行けるのはこれしか無かったのだ。

旭川駅の薄暗いホームにはお鉄丸出しの方々がちらほら。そうだよね、やっぱ物好き路線だろうと思ってたの。でもね、なんと途中からは通学の方々がガンガン乗ってくるじゃん。一時は満席になっちゃった。立ってる学生もいる。ひょえ〜驚きの展開。雪国の朝は早いのう、大変だねぇ。そんなこんなで、名寄あたりまでは、しっかり機能してる宗谷本線だったのでした。(廃線が予想されてるのは名寄〜稚内間)

【主な停車駅】
旭川→名寄→美深→音威子府→幌延→豊富→稚内

名寄を過ぎる辺りから、降雪がぐっとひどくなってきたんですよ。おお、これだよコレ!こんな車窓を夢見ていましたの。めくるめく展開に、やったじゃんやったじゃんとコーフン。目は雪景色に釘付け!!雪に埋もれたホームや駅名標にも見とれてました。積雪メモリ付きの電柱も有ったです。

へへへ、雪のないエリア在住の観光客はこんなもんじゃん。緊迫感とは無縁。というか、やっぱり雪深い方面に向っているので、例年との差など無頓着だし、凄いなぁ道北の冬はと思うばかりなり。音威子府では除雪作業員さんがどっと乗って来られました。どこぞで臨時停車して降りていかれました。その前には賑やかな地元女性の団体さんが乗り降りしてて何だろ?と思ってたんだけど、除雪のボランティアさんだったのかも。

お鉄の方たちでいつも感心するのが、停車駅と停車タイムの把握ですわん。駅に着くなり大抵何人かがすわっと立ち上がりホームに出たり、撮影をしたりが始まるの。1秒も無駄にしないという気骨が感じられるのだった。そいつらの行動を見て、そうなんだ何分間か停止するんだなと、真似してお外へ。

簡単なアナウンスがある時もある。幌延駅では10分以上の停車タイムが有り駅前散策してた人もいる。なんとご夫婦連れの観光客さんが下車したようだった。だって、出発の時までに戻って来なかったもの。ちょとビックリ。

鹿が出て停車もありました。列車は、ちょい吹雪をかいくぐったり、猛吹雪を突き進んだりして後半はなかなかに壮絶だったけど、なんと予定通りに稚内に到着しちゃいました。パチパチ!!日本の鉄道の底意地でしょうか。感嘆致しました!

さて、稚内市内はいかがな塩梅でしょうか?!

1月22日[9,473歩]1月23日[4,863歩]

※さらなる過去記事
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