南方熊楠展と初めての上野の森探訪


国立科学博物館・南方熊楠展

お友達に誘われて国立科学博物館で開催されてる南方熊楠(みなかた くまぐす)展へ行ってきました。おお、上野の森だよ、やっと行けるじゃん。

どうも東京の展覧会はむっちゃ混みの印象が強くてさ、「京都に来るなら京都で観るよ派」なんですの。そんな派閥が有るの?良く知らないけどさ、有りそうだと思いません?思わないか。そんなのどっちでもいいか。

そんなこんなでさ、東京のちゃんとした展覧会は初めて行くくらいかも。写真展や個展はちょこちょこ行ってたけどね。

ともかくはっと気づいたのよ。パンダはともかく美術館の類いは建物だけでも充分な見応えが有りそうだよ。やっぱ建物は今のうちにちゃんと見ておきたい!!えっ、そこですか?!

国立科学博物館・南方熊楠展

南方熊楠生誕150周年記念企画展「100年早かった智の人・南方熊楠」。やってる事すら知りませんでしたので、お誘いいただきしゅわっちと飛びついたのでございます。南方熊楠さんについては、いつか和歌山県にある「南方熊楠顕彰館」と「南方熊楠記念館」を詣でたいなと思っているんですよ。だから、今回は前哨戦ですかね。気持ち的には余裕綽々。いきなり遠方へ行ってお腹いっぱいになってしまうより、ちょいと予習させていただこう。

そうそう、さすが東京都。住民が多いので財政も余裕?シニア(65歳以上)は無料で入場できましたわん。お気遣い有難う。

さてと、平日ですが、結構賑わっておりまして、変人さんの筈なのに人気あるじゃんと思いましたね。日記・書簡・抜書などなど直筆のものは、ともかく百聞一見。めっちゃ凄い。メモ書きや端書きを含め、凝縮された情報に圧倒される。書き込み文字の細かさにも、筆遣いにも圧倒される。けだし筆まめだなぁ。びっしり書きのタイプだよ。そして、どうやって整理しても目眩がしそうなほどの資料が残っているようでしたね。ご家族はさぞかし大変だった事でしょう。いや感心するのはそこじゃないけど。

なんと動画も残ってたのだそうで、動く南方熊楠さんがいる!お金持ちの家は違うわね。そのモニターは撮影禁止だったけど。というより展示会そのものが撮影禁止だろうと思い込んでたので、カメラはロッカーに置いてきてしまったよ。iPhoneでちょっとだけパチリ。めっちゃ贅沢な時間を過ごしました。

国立科学博物館・古代アンデス文明展

古代アンデス文明展はついでにウォッチング。こちらはしっかり入場料を取られたわ。結構混んでました。ハッシュタグがさ「#アンデスって何です?」なんだよね。ウユニ塩湖のインスタ写真撮影コーナーもあった。若者をつかもうとしてるようですが、さてどうなんだ?平日だからか若者は少なかったなぁ。

今度はカメラを持ち込んだので記録はしっかり。いろいろ目移りしちゃうんだけど、布類にぐっときましたね。模様が素敵で、そのまま商品にできそう。文字の変わりに使ってたという「キープ」も生が見られて嬉しかった!写真はないけどね(笑)

私的、最大の出逢いはこちら。そうだよアンデスなんだから音楽はフォルクローレじゃん。でもケーナ・・・ではないな形はパンフルートだけど布製って有り??と思ったけど、やっぱ楽器だった。凄い!こんなのあるんだ。糸のような布が巻かれているんですよ。めっちゃオサレ!!!「ラクダ科動物の毛を巻かれた茎でできたパンパイプ(アンタラ)と呼ばれる楽器」と書いてあったんだけど、何の茎なんだろ?それが問題なんだってば。パンパイプは竹製なので、竹なんだろうなぁ。でないと音は出なさそうだし。しかし、布が巻いてあって音はちゃんと共鳴するのだろうか??

国立科学博物館・常設展

入ってすぐの展示でビクターのニッパー君レーベルのSPと蓄音機が飾ってあったんですよ。ほぇ〜こげな貴重なものがさらっと置いてあるなんて大都会は凄いなぁと感嘆!そうしたらね、今年の干支にちなんで「犬」関係として鎮座していらっさったのだった。そうか!なるほど、わざわざお出ましいただいてたワケね。超ラッキー!有難う>戌年!!

さて、常設展示。日本館1F南翼「自然をみる技」が素晴らしかった。殆ど骨董品を眺めるような感覚で、わぉカッコ良いなぁ、これも凄いなぁと呆然。展示室も展示物も、時の移ろいを静かに語りかけてくるような落ち着いた佇まいなのです。圧巻。幸せな空間でしたね。上野の森へ来たら、またふらっと詣でようと思いました。東京の印象が変わってしまったよ。

大当たりのランチ!

ランチは予め友人に教えて貰ってた「カヤバ珈琲」にしようと向かったんだけど、1時過ぎてるつーに満員らしくお外にいっぱい並んでる。こらアカン!アッサリ諦める。途中に気になったお店があったので、しゅわっちと戻る。「創作料理・菜の花」ね。店主さん(だと思う)が閉めようとしてる所に出くわして「もう終わりですか?」「ちょと待って・・・(中で相談)・・良いですよ!」あ、有難う!と、すべりこみセーフ。やった!

佐渡の食材を使った、丁寧で暖かいこだわりのお料理が並びました。お味噌汁がめっちゃ旨!ご飯もぐっと味わい深い!えっ、これって凄いよ!とお友達とめっきり盛り上がり。もうね、どれも今でも思い出せてしまうくらい印象的な味わいだった。コスパも良いのだ、完璧!

たぶん普通だったらしっかり並ばないと入れないお店なんだと思う。ちょと調べたら「ミシュランのビブグルマン」に登録されていると。すいません「ビブグルマン」って何?まぁともかく有名店みたいである。

さて、大都会はいつでも侮れずですよね。あっちこっちでイロイロ勃発してますもん。上野公園をぶらぶら歩きつつ東京都美術館はブリューゲル展の準備で休館中だったので、平和だったけど、国立西洋美術館では「北斎とジャポニスム」やってて混み混みっぽかった。ま、ロダンの「地獄の門」だけは押さえてみました。と思ったけどそれは心の記憶だった。写真撮ったよ絶対!と思うんだけど写ってないもの。どうしてよぉ。やれやれ。

東京駅へ戻り大丸の千疋屋でデザートして、優雅にご帰宅。穏やかな天候だったし、もうね何もかも完璧な日帰りツアーでした!そうですよ、お友達のさりげないサポートに助けられてた事は云うまでもありません。へへへ。

1月12日[15,880歩]

※さらなる過去記事
PageTop