鳥取県から島根県の松江へ


小泉八雲記念館

うぐぐ、びちゃびちゃ雨の米子を出発したんだけど、到着した松江もしとしと雨だった。まぁこんな時もある。お目当ての小泉八雲関係は、明日ゆっくりと詣でよっと。体力は温存しておこう。ちゃんと晴れるんだよ!(気合い)

さてと、松江市は観光体制というか観光対策について、チャレンジし続けてる街なんでしょうか?新鮮な取り組みが目についたのだった。仕掛けが順調そうなヤツとまだまだ発展途上っぽいヤツもあったけどね。

理想が走ってるじゃん

駅前から「ぐるっと松江・レイクライン」という赤くて可愛いバスが出ていました。ぼ〜っと乗ってると市内の要所をめぐって駅に戻ってくる。乗りっぱなしの所要時間は約1時間。夕方には宍道湖の夕日スポットへ行く路線もある。1回200円だけど、1日、または2日乗車券を購入すれば乗り降りは自由。

前々から観光地って、こういうバスが有ったらいいなぁと思ってたんですよ。理想が走ってるじゃんとビックリ。小泉八雲記念館から松江城、遊覧船乗り場を通り、宍道湖畔もちょい走り県立美術館へ寄って松江駅に戻る。ざっくりだけど、頭で考える理想のコースでもあった。車内では当時の写真などを使った説明がある。wi-fiも使える。乗車券で割引が受けられる施設もある。やるなぁ松江!と心の中で拍手してました。

周遊なので単発で乗るときは、アッチ向きかコッチ向きかは考えないといかんけどね。平日の雨の日に乗ったので、乗客は10人くらいだった。これでいいんかい。どうなんでしょう。土日は盛り盛りの観光客で賑わい、ぶいぶい言わせてるといいなっと心から思う。

塩見縄手から小泉八雲記念館

松江駅から和菓子ウォッチングしながら、なんとなくぶらぶら歩いてたら、あら松江城が見えてきちゃいました。駅から歩けるくらいの距離に名所が固まってて有り難い観光地である。

小泉八雲記念館は立派な施設でしたわ。人気が無くなって維持出来ずに閉鎖とかになると後悔するから、行ける時に行っとこうと思ってたんですよ。まったく杞憂でございました。失礼しました!塩見縄手という伝統美観保存地区の武家屋敷の一画にありまして、松江城の裏手で外堀沿い。お散歩コースとしてもうってつけな風雅な立地だったのでした。

小泉八雲さんは永遠に松江の歴史的人物として君臨するんだと思う。そのことが現地で実感できました。記念館では「日本・アイルランド外交関係樹立60周年記念・小泉八雲記念館リニューアル1 周年記念企画展」という企画展もやっていて海外からの団体さんがどっといた。ジョイスやワイルドの書籍が置いてあり、説明してたから関係者さんなのかもだけどね。

あと小泉八雲さんが使ってた小物がいろいろ置いてありました。二階には著書や関連書を集めたライブラリーが有りました。全体的に落ち着いた記念館で常設展でもちゃんと繁盛してるっぽかった。積年の想いが果たせました。

小泉八雲・旧居

お隣に小泉八雲・旧居があって、そちらは必見!!特異な造りとかではないんだけど、とてもしっかりした状態で残ってるんですよ。ガラスも当時のままのようでした。思わず「保存状態が素晴らしい・・」というような事を受付の方に言ってしまったのだった。良く言われるそうです(笑)。本当に素晴らしい!驚きだった。

この家には約5ヶ月住んだだけらしいんだけどね。でも、ここのお庭が、書籍「知られぬ日本の面影」(角川ソフィア文庫)で描写されてる「日本の庭にて」の舞台でもあるんですよ。だから鑑賞の対象としてできる限りそのままにしてるのだそうです。凄い!感激!!読み直してから来るべきでしたのぉ。(「日本の庭にて」は寺院なども含めた日本の庭園全般に対する考察へと繫がる壮大なもの)ちょっと舞い上がっていたので、撮影OKだったのに復元した机とか撮り忘れがイロイロあるなぁ。

松江城からカラコロ工房へ

松江城の周辺には展示物が並んでたし、週末に催しがあるようで、皆さんいろいろ準備中。賑わってました。でね、うろうろしてる内に突如青空が見えてきちゃいました。やった!

小泉八雲さんのことを親しみを込めて「へルンさん」と呼ぶのですが、パンフにもまんま登場してました。へるんまちブラマップを見ながら「へルンの小径」を歩きつつ面倒なので松江城には入らずに周辺を散策し、カラコロ工房へとやってきました。旧日銀松江支店の建物を2000年にリノベーション。へルンさんの好きだった下駄の音からイメージして命名の体験型施設だそうです。

松江城を取り囲む堀川沿いにあり、遊覧船もめぐってる観光の要所。ぐるっと松江・レイクラインバスも「カラコロ工房前」という停留所がある。きっと注目ポイントなんだなと思ったの。

が、ウィークデーだからか閑散としてたんですよ。建物そのものは素晴らしい。やっぱ銀行の建物ってお金がかかってるじゃんと、惚れ惚れだったのですが、テナントさんの視線が気になってしまいゆっくり鑑賞できん。

街を元気にする取り組みのイロイロが展開されてるようなんだよね。ワークショップなどで良く出るアイディアのいくつかが、現実となってる様相。しかし、踏み込むキッカケがなかったのでした。住民よりなのか観光向けなのかもつかめなかった。土日は元気なんだろうか?謎が残ってしまったのだった。

【オマケ】松江には茶人の松平不昧公(ふまいこう)さんが君臨してた故に茶道が盛ん。老舗和菓子店がいくつか有ります。「境港・水木しげるロード」編に登場した「妖菓・目玉おやじ」の「彩雲堂」さん本店、三英堂、風流堂などへ行ったのですが写真がないの。銘菓をいっぱい買ってきてほくほくいただきました。一番甘かったのが「妖菓・目玉おやじ」だったな。不昧公さんゆかりの茶室「明々庵」も探訪。写真はあるけどコスパ悪かった。観光情報を都合よく解釈してたなぁと反省。


木次牛乳と鬼太郎お父さんのミネラルウォーター

ご当地牛乳はパスチャライズ(低温殺菌)の木次牛乳(キスキ)。奥出雲の味覚だそうです。普通に飲みやすかった。鬼太郎お父さんのミネラルウォーターは旅の道連れね。出たがりなのでゲスト出演なり。

小泉八雲さんの足跡をちゃんと感じられてとても感慨深かった。しかし、ニューオーリンズはどこかに有ったのだろうか?行き当たらなかったっす。でもですね、松江にはここでお茶したいから、また来よう!と思う熱い出逢いがありました。やった。偏愛物件として後日掲載しますのでお楽しみに!掲載したらこのページにリンクを追加しますわん(ハート)

10月2日[8,310歩]10月3日[16,767歩]

※さらなる過去記事
PageTop