山陰慕情・そうだ松江へ行こう!


山陰本線・普通列車

秘めたるストーリー

この8月でリタイヤ生活3年目に突入。最大の野望は北海道探訪だったのだけど、経験値が「2」となりました。やったね!まぁねまだ札幌には行ってないけど、そのうちに攻略したるもん。じゃぁって事で今回は山陰詣でを画策したんですの。特急だとぴゅーと行けてしまうかもしれんけど、普通列車でたらたら行こうとすると結構お時間がかかる。のんびりとやっつけたかったのだ。

松江へ行こう!これを中心に行程を考えました。松江はですね、ニューオーリンズの友好都市なんですよ。「怪談」で有名な小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)さんは、ギリシャ生まれのアイルランド育ちなんだけど、あれこれあって松江市に来る前はニューオーリンズで新聞記者をしてました。それが縁で提携してるみたいね。

1994年8月20日・21日に豊橋市の明海ふ頭でネヴィル・ブラザース、アラン・トゥーサン、ダーティダズン・ブラスバンド、アイク・ターナーらを招聘して「ライブ・セレブレーション’94豊橋」をやったんだけど、その時に松江の関係者さん達からコンタクトがありました。直接会ったんだっけか?覚えてないんだけど、なんで愛知県の中小都市がニューオーリンズ勢のライブやるの??というニュアンスが感じられましたね。そらそうであろうよ、脈絡はないんだわ。ま、ライブ・セレブレーションの経緯については書くならしっかり書かないとイカンし、適任者は他にいるのでここまでにします。つまり勝手に自粛。


カリブの女(河出書房新社)
ラフカディオ・ハーンの耳(岩波書店)

それはともかく、私は、昔からアイルランドに興味が有りいろいろ読んできたし、ニューオーリンズはもっと惹かれる文化があり、音楽から映画からミステリーから何でも大好きでどっぷり。携帯の着信音はアラン・トゥーサンのBlue Dragから作ったくらい。

なので、目の前にちらつく小泉八雲ってどんなん?という風に人生の途中から気になるヤツになってたんです。教科書の「耳なし芳一」だけじゃなかったのね、と。そんなこんなでニューオーリンズは、1995年に2週間位遊びに行って、ジャズフェスやスワンプツアーを体験済み。やっぱ松江も押さえとかないと、と積年の想いだったワケ・・・観光するのにこんな意味づけいらんか(笑)。でもさ、秘めたストーリーが横たわってた方がロマンチックじゃない?へへん。

「チータ」を読むと、小泉八雲さんて日本に来るべくして来た人なんだなと感じ入ります。1886年ニューオーリンズで執筆した小説。日本文学の影響なしにこのような作品が存在したとはねぇと感慨深かった。

「カリブの女」には「チータ」「ユーマ」というラフカディオ・ハーン作の小説2編が収録されてるんだけど「ユーマ」は途中までしか読んでなかった。忘れてたわ。西 成彦氏の「ラフカディオ・ハーンの耳」は、小泉八雲記念館のライブラリーを見てて、はっと気づく。イロイロな出版物があるんだなぁと感心しててね、モチロン「カリブの女」も所蔵されている。あら知ってるタイトルだ、我が家にもあるじゃん。バンジョーを弾いてる絵が気になって買ったんだった。読まないと(汗)。

鳥取→境港→松江→出雲→岡山をめぐる、ゆるゆるな旅

行程作りなんだけど、おお、ここは鳥取県なのね、あら島根県なのねと無知蒙昧ぶりをさらけ出して大いに格闘。何度も挫折しそうになったよ。山陰本線は全線貫通してる列車はないそうで、乗り継ぎを繰り返さないといかん。ま、東海道線でも新幹線以外はぶつ切れだもんね。だけど東海道なら都市の規模でテンション付けられるけど、日本海側は解らん。


全日本 鉄道旅行地図帳 2017年版

のんびり行こうとする方がやっぱ大変だった。しゅわっちと特急を使用してさっさと移動する事が鉄道の旅と化してるわ。ゴージャスなご飯を食べたり、走るホテルとかの妙な物体に占領されてないだけマシかもね。でも北海道よりは、気楽。行った先に何もなくて、帰っても来れないという感触はなかったから。どこかで地続きだから安心と思ってた・・・のか?

まぁね、つべこべ言わずに鉄道が走ってる内が華と思い、せいぜい使わせていただく!北海道は「鉄道の旅・北海道」という本を熟読。見通しが良くて大変心強かった。ある時、じゃこれの山陰編もゲットしようと画策する。わ〜ん。中国・四国編が存在したけど現役じゃなかった。品切れ中。こういうタイプこそKindle版を出そうよ。まぁ改訂版でいずれ出るかもしれんけど、今は待てない。

こんな時は精文館書店の鉄道コーナーが頼りになります。なかなか充実してるんですよ。店頭であれこれ物色出来てめちゃ有り難い!じゃじゃん、素晴らしい出会いがありましたよ。一生これに着いていぎます〜って感じでホクホク。「全日本 鉄道旅行地図帳」ですわん。ひたすら鉄道路線が載ってて私にはベリグー!豊橋鉄道の市電まで載ってるのだ、エライ。この旅でもずっと持ち歩いてウリウリしてました。実は、塗り絵系もあったけど全線制覇とかにハマルと大変だからキッパリ避ける。

東横INNを5軒制覇する

北海道旅行の時は行く先々にルートインがあったので、ネットからガンガン予約した。山陰地方はこのチェーンがまばらにしか無くて、こらアカン・・・つ・つかえんじゃん。今度は東横INNが横たわってましたね。ひょえぇぇ、また新しい会員カード作るのかとため息だったけど安さには抗えない。オール東横INNで済ませました。駅に近いのでロッカー変わりに使えるしね。

しかし、朝食はご飯中心のメニューだったので泣けた。パン食なので食べるものが無い。最終日の岡山は余裕で寝てて、遅い時間だったのよ。食パンにマーガリン、そして珈琲。これだけ(涙)。サラダもジャムも無くなってた。思えば鳥取でゆで卵がついてて「な〜んだ」と思ったけどそんなのマシ過ぎるだったじゃん。早起きしてモーニングに出かけるべきだった、とほほ。

今回は、印象に残った場所はいっぱい書いてしまおう!の魂胆。覚悟しててね!
写真はいっぱい撮ったけど、どうでもいいぞこんなトコも有ったよ〜

※さらなる過去記事
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