逞しき東海館を探訪す

現役の銭湯付き歴史的建造物!

2016年なんだけど、伊東へ行った時に、市街地を流れる松川沿いになんか古い建物があるなぁと通りかかったのがこの「東海館」。なんと「2月23日は富士山の日」と書かれた旗が出てて、本日は無料で見学出来ますよと呼び込みが(汗)。富士山好きがバレちゃった(そうじゃないって)、運命かも、入ってみやう。

もしかして「千と千尋・・・」っぽい建物ってこれ?と思ったけど、それは長野県だよ。こちらは「テルマエ・ロマエ」に出てきたらしい。昭和な旅館ですね。お城でつか?くらいでっかいです。

今は、温泉地の観光名所になってて、構えたところがまったくない。観光施設というより、展示施設というより、ちょっとした市民館のようだったもん。何でもありっぽくて、逞しい。

しかも土曜、日曜と祝祭日はお風呂に入れるんですって。入口の奥は銭湯みたいになってました。いで湯のまち伊東ですからね温泉はじゃんじゃん湧いとるな。平日だったので男湯も女湯も覗けますよと、親切に教えてくれる。それにしても、ディープなスポットだなぁ。

空いてるお部屋にいろいろ並んでいる。予測不能、変幻自在?

旅館なので、単なる小部屋もある。すぐにここはどこ?状態で緊張。似たようなお部屋がぼこぼこあって、同じ所に自力では戻れない感じがしたわ。それなりに順路が有ったから良かったけど、なかったら途方に暮れとるな。

障子戸にはいろいろな組子細工が。デザインは時代や好みもあって意表をつかれたり系にも遭遇するけど、この時代ならではの仕上げぶりがお見事。滑らかで手触りが良さそうだった。アップはないんだけど、取っ手も丁寧な作りで惚れ惚れ。日本の財産だなぁと感嘆!

望楼があったので張り切って見学!定員は10名とのことでスリッパ10組で管理してる。平日特典ですかね、一人でのんびり覗かせていただきました。しっかりした作りで眺めもグッドでござった。でも、階段は当然のように急勾配で、スリル満点。

観光施設のパワフルな今後!?

ボランティアっぽい人たちがいて、第13回伊東温泉「東海館まつり」のチラシを配ってました。「伊東芸妓踊りとお座敷文化の共演」なんですって。伊東市って芸達者な人たちが多い街なんでしょうか。どうなんでしょうか。これまた、今時これかいなの内容で微笑ましい。

これってなんなんだろ。建物やお部屋を珍しそうに見学する観光客もいれば、入浴目的の温泉客もいて、テルマエの聖地巡礼組もいるわ、市民さんたちは芸能やミスコンやビンゴ大会で大いに盛り上がるの図でしょうか?

数年後にはデイサービスセンターになってしまいそうな勢いも感じられるなぁ。いろいろ凄そうな伊東市の様子をお伝えしました。なんてね。

東海館のすぐお隣には「ゲストハウス K’s House」が有り、こちらは源泉掛け流しの温泉ホステルとして営業してるようです。間違えてしまいそうなくらい似た様相なんですよ。

普通の街だったら、ここだけ時が止まったようなって感じで、浮いてるか、オサレかの勝負どころになるんじゃないかな。だけど、この街はどこをとってもほんまもんの昔ながらの温泉地。何があってもどーんと来いな風情で、あれもこれも取り込んで馴染んでましたです。潮風も心地よかったなぁ。 [旅行日:2016年2月]

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