二度目の旭川と鉄旅


留萌本線・恵比島駅(明日萌・あしもい)

先回、初めて北海道に乗り込んだ時、どの街も空いてるなぁと思いました。さすが北海道だ、人口密度が低いじゃん。が、観光のハイシーズンとは云えない時期だからこんなもんかも、ラッキー!との認識。

今回は、土日は避けたけど観光シーズンまっただ中。競争率はどんなもんよ??と戦々恐々でした。学生さん達なら土日は関係ないし、侮れないからねぇと。あらら、やっぱり空いてるなぁ。飛行機とホテルはちょっと取りにくかったけど、旭川の街はさばさばしてました。旭山動物園以外の観光客さんはいずこ??

でね、ファーム富田にさえ行ければOKと思ってたの。土砂降りだったりするとイヤだから予備日を入れて、3泊4日の省エネ旅行。夏の北海道はどこも凄く混んでるだろうからあっさり制覇するのがベターなんじゃないの作戦。月曜日のホテルだったか飛行機だったかが取れなくて、もう駄目なのか・・と思ったら海の日で祭日だったよ。平日はOK。だから生ゴミを出しつつの火曜日出発である。ふふ。

いやぁしかし、朝どっぱやいフライトで、午前中に旭川に着いてしまう(10:25着)。帰りは夕方の5時過ぎに旭川を出発するという、いっぱい遊べる行程だったんですよ(19:25中部国際空港着)。こんな事望んで無かったよなぁ。久々に22時台の帰宅で疲れた。値段や空き具合でフライトを選んではいかんなと学ぶ。

旭川駅から神楽岡公園をめぐるお散歩

昨年に続き二度目の旭川である。元気な内に昼食を兼ねて六花亭の神楽岡店を目指しました。ご近所には神楽岡公園があって気持ち良さそうだし、旭川駅裏の北彩都ガーデンをぶらぶら歩いて行けばその内に着くんじゃないかな?とね。思ったより起伏もあり、遠かったけど無事にたどり着きました。着々と六花亭の喫茶室を攻略中なり。

神楽岡公園はすんごく鬱蒼としてて真っ昼間でもちょと怖いかも。豊橋公園のように市民が憩ってる感じがないのよ。犬の散歩してる人とかいなかったなぁ。キャンプ場とかが有ったけどね。水芭蕉の群生地があると書いてあったんだけど良く解らなかった。植物はしっとりしてて気持ち良さそうだったなぁ。オゾンいっぱいって感じ。

公園を抜けると見通しが良く、マップを無視してとろとろ歩いてる内に宮前公園、北彩都ガーデンをはしごして旭川駅に戻ることができました。気ままにぶらぶらと歩いて気持ち良く楽しめるコースだった!

7月18日[21,597歩]

そうだ留萌本線に乗ってみよう!

さて、ラベンダーウォッチングはバッチリの天候に恵まれ、失敗はあったけどノルマは達成した。3日目・・・何も決めて無かったよ。何をすれば良いのだ?旭山動物園は冬のペンギン散歩だけみたい。つまり夏場は用がない。でさ、がらがらに空いててめったに電車が来ない旭川駅だけど、何とか線とかいろいろ乗り入れてるよな。電車でどっかへ行ってみよう!と思い立つ。JR北海道を前にして思い立ってはいかんと学んでないのね。いえいえ、前日の夜に思い立ったの!だから大丈夫なの!多分。

ローカル駅の廃止が多くなってきたからさ、行きたいところが有ったら早めに攻略しないとイカン。それほど大望は抱いてないけど、冬の宗谷本線は乗ってみたいです。まぁね、気合い充分なら冬場の路線は全制覇したいけど、行った先に民宿しかなかったりすると居心地が良いとは思えないのだな。だから、まぁ出来る範囲で秘かにトライするつもりなのだった。


講談社MOOK「鉄道の旅・北海道」2010年刊

景色が良さそうだった留萌ー増毛間が最近廃止されてしまい大いに残念な「留萌本線」はどうだろ?「留萌本線」そのものが廃止される可能性だって否めない昨今である。遠いのかな?先回もお世話になった講談社MOOK「鉄道の旅・北海道」を持ってきて良かったじゃん。うりうり。

そうです、この本とネットを駆使してなんか行けそうだと判明。そうだよね、飯田線に乗りたくてふらっと豊橋に来るお鉄な人を知ってるからさ、じっくりな計画じゃなくてもいいんじゃないの?走ってる電車に乗りたいだけなんだもん。でも、帰ってもきたいからちゃんとチェックしないとね。

80キロくらいだったから、豊橋から名古屋へ行くくらいの距離かな。お手頃お手頃。とか言いながら、朝早いのとかは避けたいのう。のんびりがええのだ!!と難儀なヤツ。こんなワガママは通用せんと思ったけど、なんとおあつらえ向きの列車が有ったのです。

往路ーーー> 10:34旭川発ーー11:03=深川=11:09ーー12:06留萌着
復路ーーー> 13:30留萌発ーー14:29=深川=15:14ーー15:38旭川着

復路に軽く40分の待合時間があるのは、特急優先な時刻表だったから。私は急がなくても大丈夫な距離なので特急はシカトして普通列車で帰る予定なのだった。選択する余地があるなんて、凄い、おあつらえ向きすぎて感動。

すわって、意外な成り行きでビックリだけど、面白そうじゃん。むくむくと高まる期待である。

まずは旭川駅から函館本線に乗り、留萌本線のスタート駅である深川を目指します。留萌本線はNHK朝ドラに出てきて人気だったようですが、ブームは去って久しいみたい。「すずらん」というドラマなんだそうだけど、存在も知らないので、リアクションがでけんの。すいません。

山間部と平野部をのんびり走り、着々と無人駅を走破しましたかね。ぐっとくるほどの長いトンネルがちょくちょく有りました。乗降客は殆どいません。でも、バスみたいに「停車」ボタンを押さなくても各駅に律儀に停まるからご苦労さまなんである。飯田線でいうと新城以降の景色が続くって感じ。あんなに山間部じゃないけど、秘境感が似てるように思ったな。

あまりテンションもなく留萌に到着した。おおお、ちょっと最果てっぽい〜〜!!いいじゃんいいじゃん、もうね、これだけで満足かも!!尚、留萌から増毛間は海岸線だったので北の日本海がど〜んと見えただろうなぁ。往復見られるチャンスだったのにめっちゃ惜しかったなぁ。

あらら、既に線路は分断されちゃってます。列車は二度と走りませんと無言で訴えてるようでした。シクシク。例えニシン漁が復活しても道路があるから鉄道に頼らなくても良さそうですしね。駅には、この留萌本線に観光SLが走ってたらしい名残もございました。盛者必衰の理をあらわすのでございますよ。鉄道は観光客に頼ってちゃ駄目です。地域住民の足として通勤と通学こそを支えるべしですもんね。その前に、荷物輸送の役割が減ったのが大きいのでしょう、そらそうなんだろうけどね。

帰りの電車までに1時間半あるんですよ。ここがとっても気に入ったのよね。短いと焦るし、長いと手持ち無沙汰になりそうで難しいなぁといつも思う。ちょうどお昼時だったから駅の立ち喰いでお蕎麦を食べました。気軽で気兼ねなく食べられて有り難い。安いしね。すわって、どんな街よ??とぶらぶらしてみました。どうやら黄金岬とやらがあり、夕陽が奇麗みたい。しかし、ここに夕暮れまでいないからねぇ、ちょっと留萌港あたりへ行ってみよう。

お鉄っぽい方々も市内散策してて、似たような経路をたどるようで、行く先々でそんな風体の人と遭遇しました。駅にずっといた人もいたようで濃さはそれぞれ。あまり人は歩いてないけどコンビニも有ったし、花火大会が近かったようで観光客さんとお宿のお迎えシーンなども見られました。

まぁね、徒歩で約1時間では、それほどは散策できませんねぇ。留萌港もgooglemapでは海の中にアイコンが立ってしまうし、良く解らない。陸橋に「留萌港」と書いてあるから方角的には合ってると思うけど・・・。迷って疲れて最果てに置いてきぼりもロマンがあるけどねぇ。まぁ、深追いは禁物、早めに駅に戻り大人しく待機してました。

※漁港をイメージしてたけど、そうではなくてもっと規模が大きい港だった。失礼しました。

復路はもうね、乗客全員「お鉄」だったんじゃないかな?そこそこの乗客数だった。ひたすらメモを取ってる人や、大型カメラばしゃばしゃの方とか。鉄道よりの事柄であれば、何に張り切ってても浮かない雰囲気で楽しかった!

「鉄道の旅・北海道」本によると、こちらの恵比島駅がNHKテレビ小説「すずらん」で明日萌(あしもい)駅として使われていたそうで、その看板が残してあるようなんです。もうね、わびさびの世界。アニメの聖地より短命なんだよきっと。

思い思いの感慨を乗せて無人駅をガンガン通過し、やがて深川駅に到着する。乗降客は殆どいませんでした。秘境ツアー感満載。

で、私は旭川方面のホームへ向かう。なんとその他の方々は皆さん札幌方面のホームへ向かうじゃないですか。うぉ〜!そうだったのか。皆さん札幌から乗りにきてたのね、深いわねぇ。思いつきで旭川から乗っちゃうヤツの方が変だったのかも。イヤ「お鉄」を前にしてひるむ事はないわね、目くそ鼻くそを笑うの程度に違いない。やった!留萌本線完全制覇。良い思い出になりました。(尚、wikiによると「”本線”を名乗るJR線の中では、最も短い路線である。」なんだって。まぁ東海道新幹線なら30分でぴゅっと走ってしまう距離だからのう)

今回、富良野線、函館本線、留萌本線に乗りました。するとJR北海道は、札沼線と宗谷本線、日高本線を残すのみとなってしまったのです。先回の道東ロードで千歳線とか室蘭本線とかはほんのちょっとつづ乗ってたりするんですよ。乗り鉄だったのか!って感じじゃんか。

お楽しみのご当地牛乳


ホロシリ牛乳(新冠町)

先回気に入った「駒ヶ岳牛乳」を今回も飲むぞっと狙っていたのですが、どこにも売ってない。旭川駅構内の特産品売り場にあったと思ったのだけど勘違いだったみたい。旭川駅前には西武がありました。イオンに押されまくりな感じだったけどね。あら、やっぱりね今回はもう閉店しておりました。牛乳って西武の売り場だったのかな。気に入ったものはちゃんと覚えておこうねと秘かに誓う。

そうこうしてたらイオンのテナントさんの棚に「ホロシリ牛乳」を見つける。やった成分無調整じゃん。味はふらの牛乳ととても似てましたねホクホク、あっさり系。良かったお逢いできて!と満足満足。

して、出発の日にイオンへ行ったらさ同じ棚に「駒ヶ岳牛乳」が鎮座していた。おおお、日替わりなのかぁ・・・そう言ってよ。昼食後でお腹いっぱいな時に遭遇してしまったので、今から飲めないよ。持ち帰りは出来ないし、泣く泣く諦めました。んが、まだ旭川に来ると思うから、今度はちゃんと狙い撃ちをしよう〜。他の日の銘柄にも期待しよ〜いきなり気が多い。

JR北海道について

そうそう、先回は乗車券をまとめて豊橋で買ってたから気づかなかったんだけどね、北海道って札幌以外はICカードが使えないみたいだった。旭川駅でカードを入れる所がないから、どうやるの?と聞いたのよ。使えませんと。うっひょ〜!

もっと驚くのが、そのようなアナウンスが目立つように書いてない事だよ。使おうとする人が少ないから周知する必要がないって事でしょ。省力化と人件費のついての悩ましい考察状態なんですかしら。ICの導入は省力化に繋がると思うけど、設備投資も必要だから進まないって事でしょ。JR北海道の未来が見えましぇん。

豊川までならICカードが使える飯田線はまだマトモなのか。いかん、電車が連れてってくれる内にもっとアチコチのエリアにトライしようと弾みがついたです。だって、高いご飯を食べながらの観光列車ばかりが走るようになったりすると、目も当てられんもん。

7月20日[9,760歩]7月21日[11,675歩]

※さらなる過去記事
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