北海道ラベンダー三昧編


ファーム富田

北海道上陸の初日は曇天でちょと寒いくらいだったけど、二日目は快晴!しかも涼しい!中富良野にあるファーム富田へ早朝からお出かけしました。

2016年6月に釧路湿原へ行くぞっと狙った時は、豊橋で「釧路湿原ノロッコ号」の指定席を取りました。なんとなくそんな風にするもんだと思ってたのよ。洗脳されやすいてーの。しかし富良野へはラベンダー・ノロッコ号じゃなくても行ける事は解ってたので、無視して在来線で出かけました。賑やかな時期に、賑やかな観光客と一緒に行動せんでもいいらぁ。インディペンデントなヤツと言って!

在来線は、通勤と通学客が多く、それなりに混んでいてワンマンで運転手さん大変そうだった。通勤・通学客が乗る時間帯でも1時間に1本しか走ってないんですよ。利便性無視。乗り遅れたら遅刻だよ、緊張の毎日である。さすがJR北海道だよ、凄いスリリングな仕掛けだなぁ。尚、高校生さんたちは美瑛でどっと降りられました。

美馬牛(びばうし)駅が中国の方に人気ありました。結構降りたもんなぁ。きっと大ブームなものがあるんですよね。

さて、旭川から1時間ちょいくらいかかって中富良野駅に到着、50人くらいは降りたかと。1時間に1本しかない電車が到着しても駅前にバスが待ってるとかはなく、降りた観光客が右往左往してるだけ。乗り合いのマイクロバス(10人乗りくらい)が停まってて人数を調整していたけどね。ハイシーズンでも、やる気ないんだなぁと唖然。ここも中国系の方々が多く、観光案内所は爆発的奮闘中。

ファーム富田までは歩いていけそうなので、リーフレットを物色したりしてのんびりしてました。そうしたら観光案内所の女性が、一段落したようで「こんな時期なのに一人でやってるから大変!」と話しかけてきたんですの。それってイカンよね。ピーク時は手分けして様々なことをスムーズにさばいてこそ次年度への布石になるのだ。ここでケチっちゃ駄目!と思うけど、現実は厳しいのか短絡的なのか、もどかしい中富良野町なのである。土日は気合いが入ってるのかもだけどさ。

「今日は十勝岳も見えるし、こんな日はなかなかないですよ!」「少し前は猛暑だったけど、今日はこんなに爽やかだし」と盛大にアピールされて、町営のラベンダー園へのリフト割引券をくれた。熱心で良い人だったなぁ。お〜し、行ってみよう。高まる期待である。

ガイドはラベンダー色の縁石さん!!

見て見て!これ素敵だと思いません?道路の縁石がラベンダー色になってる。これがファーム富田まで続いてたんですよ。全国区の名所なんだからこれくらいやってくれてると有り難い!!!!今回の旅で手放しで感激したのがコレね。迷わずにたどり着けましたよ、嬉しかった。どんだけ方向音痴なのかと思っちゃうけど、相当なんですよ、マジで。今回も落ちを用意してるからね(笑)。

いきおいでリフトに乗ってしまう

道路脇にひょいっと町営「ラベンダー園」があった。うぉ〜もののはずみでリフトに乗ってしまった。大失敗!怖いったらありません。乗ってる間じゅう「駄目だ。悪いけど降りたい、帰らせて!」と心の中で唱えてました。二度と乗らないよ。勘弁してください!!地に足が着いてないと不安で不安で。

「帰りはこれに乗らなくてもいいよね」と到着後、開口一番に曰うヤツ。「そんな事言わずに乗ってってくださいよ〜」と明るく言われてしまう。絶対ヤダもん。なかなか急斜面だったけど、リフトに乗るより百万倍マシだよ。頑張ってくだりましたがな。

眺めは良かったよ。十勝岳やらなにやらもバッチリ見えたし。斜面のラベンダーもめっちゃ気持ち良さそうだった。香りもほんわかしてたし、のどかで素敵だった。でも、次なる目的地へ行かないとね。

憧れのラベンダー園ファーム富田にやって来た!!

再びラベンダーの縁石を眺めつつ、ファーム富田に無事到着。憧れのラベンダー園でした。まだ9時台なんですが、すでに大型観光バスがずらっと並んでいた。入園料は取らないので畑は出入り自由。足があれば明け方もOKっぽいよ。

ファーム富田に行くというと、大抵の人が案外狭いらしいねと言います。皆さん、私の妄想が膨らみすぎるのをガードしようとしてくれてるんだね。有難う有難う。大丈夫だよ、私は狭くても狭くなくても行くと言ったら行くのです。初志貫徹型のミーハーなのさ。

ラベンダーの最盛期が7月下旬となってたので、バッチリ合わせたのですよ。でも、咲きすぎでした、泣ける。今年は暑かったのかも。写真だと奇麗に見えるけど、私はこんなんじゃ満足出来ません。香りは良かったけど、もっと蕾の時にみたいもん。雪辱戦をしたろと思ったものでした。

エリアとしては充分に広いと思いました。順々に広げていった感もあり、苦労が偲ばれる。特に車がびんびん走る道路脇の斜面にラベンダー畑が陣取ってた姿が壮観でした。美しいお花畑なのに日常に寄り添い過ぎだよ、異常な光景だよ。

まぁしかし、やることだけはやっておこう。ラベンダーのソフトクリームを食べるとか(笑)。だって、ここへ来ないと食べられないもんね。感心したのは、食べ物や販売品がしっかりプロデュースされ、管理されてるものだった事。「焼きそば」「から揚げ」「みたらしだんご」が有りません。これ重要でしょ。観光客が増えたからと何でもかんでも取り込もうとして失敗するケースは多い。「自慢は北海道のラベンダー畑」ここからブレないようにしないとね。

ちゃんと「ほくほくじゃがいもコロッケ」とかコーンスープとかの産直系のメニュー。全部美味しそうだったなぁ。設備は、ベンチが大半だったので、ゆったり落ち着いて食べるって感じはなかったけど、思い出に残るお食事が出来るのは有りがたい。土日は解らないけど、平日だからかな、そこそこの行列でありつけました。ラムネは買って帰ろうと思ってて忘れてしまいました。とほほ。

でもね、昼食はちゃっかり十勝岳の見えるバーカウンターのような席を捕獲。コーンスープも美味しそうだったけど、日和って冷たい「ふらの牛乳」にしちゃった。めっちゃあっさりしてて美味しかった。この牛乳はノンホモ・低温殺菌でふりふりして飲むやつ。夏はあっさりしてて、冬はこってりしてるんだって。冬も飲みたいものだぁぁ。

ラベンダーは咲きすぎだったけど(ぶつぶつ)、園内をゆっくりめぐりにめぐって堪能しました。木陰のベンチで休むと、ラベンダーの香りをのせて心地よい風もやってきて涼しいの。さすが北海道、湿気がなくてさわやか〜!!

中富良野の観光案内所の人は「是非、ラベンダーイーストにも行って来て!」と押してました。広そうだしね。しかし、ファーム富田から3キロの道のりなんだよね。時間はあるんだけど、既に中富良野駅からテクテク歩いてるし園内散策もしっかりやった、体力使ってます。この咲き具合ならば無理する事はないよなぁ。参考にしてる鉄道雑誌によると上富良野町にある「日の出公園」がオススメだそう。お〜し、この二つは、再びラベンダー畑に挑戦する時に攻略しようと決めました。だって、もっと咲き始めこそがみたいんだも〜ん。

この時まだ午後イチくらいかな。このまま旭川に帰るのも、ちょっと味気ない。富良野市へ行ってみるのはどうだろ?と思い立つ。JR北海道を前にしてふと思い立ってはいかんかった。経験値が足りなかったよ。

ラベンダー畑駅を目指して

ともかく時刻表を眺める。臨時駅であるラベンダー畑駅ならファーム富田からそんなに遠くないので、時間を合わせて乗ってみようとね。列車の到着時間まで50分くらい有ったので、珈琲を飲んで休んでたのさ。さてと、おもむろにラベンダー畑駅を目指しました。「ラベンダー畑駅ってどっち?遠くないよね?」「5〜6分だよ。橋を渡って右ね」うむむぅ、右じゃなかったんだよ。なんだよ。歩いててね、こっちに駅があるとは思えんなぁと気づき、ルーターを起動してGooglemapさんに頼ることにした。ちっ、左方面じゃんか。

かなり見通しが良い所なのに何をやってんだか。さすがにさ、駅なんだから線路の際にあるでしょ、とは思ってますよ。だから線路が見えなくて焦り焦り。余裕の時間だった筈なのに、ついに時間切れ。おお、駅が見えたよ、あれだよと思ってるとノロッコ号がするするっと到着してしまった。まだ、道端にいてあわわ〜とかやってる私。つまり完璧に間に合わなかったのでした。ちゃら〜ん。シクシク。

このノロッコ号が富良野市へ行き戻ってくるまで2時間くらい有ったんじゃないかな。しょうがないので駅で延々と待つハメになった。周りにちょちょっと見学に行けるような所はなかったし、30人くらいは既に駅で待ってる有様。読書が進んだよ、まったくね。当然なんだけど今から富良野市を目指すのは無謀そうなので、旭川へ帰ります。

待ってる間に普通列車が通過して行きました。100人くらいはホームにいるんだけど、素通りなんだわね。ホント、JR北海道って変わってる。乗客を待たせ倒してから走る事しか考えてない。難しい行政の規則とかあるんでしょうか。無人駅のしばりがあるのかな、駅員さんはいなくて、保線係さんのような方が交通整理してました。

そうそう、行きに乗り合わせたおそらく中国の方だと思う若い女の子とバッタリ遭遇。スヌーピーのショルダーバッグが可愛いなぁと思ってたのよ。お互いに気づいて小さく手を振り合ったりしちゃいました。

やっと美瑛止まりのノロッコ号がやって来た。自由席だからノロッコ号じゃない車両に乗るかと思ってたら、ノロッコ号に乗るようにと言われた。縁があるのだなぁ。がらがらで到着してるからでもあるか。切符は売りに来てくれないんだけど、ノロッコ号の乗車証明書は配りにきた。ふ〜ん。フリーパスを持ってそうな人が多い。

往路は通勤電車で混み合ってたから自粛してたけどノロッコ号はオープン窓なので美瑛付近をパチリ。有名なパッチワークの丘は車窓からは見れません。歩いたって遠いんじゃなかな、私には縁がないだろうと思ってるんだけどどうなんでしょう。セブンスターの樹とか親子の樹がどうのうこうのなんて、ついでならともかく苦労して行くモノとは思わんもん。

程なく美瑛に到着。待合の時間がなんと30分もある。そして、乗換の旭川行き列車は既にホームにいた。座りたかったら、そのまま列車内で待機する感じなのである。だって皆さんぞろぞろと移動しちゃうんだもん。30分美瑛の街を散策しようと思ってたけどそんな場合じゃないなぁ。2時間も駅に突っ立っててその後はノロッコ号の展望席に座ってたけど相当疲れてた。立って帰りたくない。線路には何も走ってないんだからとっとと出発すれば?と思うのは私だけかな。JR北海道ってつくづく列車を走らせる事より、お客を待たせる方がお好き。

7月19日[19,783歩]

※さらなる過去記事
PageTop