北鎌倉・雨の明月院ブルー!


生で見た色と違う・・・

悲願達成!

あじさい寺を詣でる!やった!!やっぱこの地でないと見られない色でしょ。とても見たいと思ってたんだよね。しかし、ハイシーズンの混雑具合は半端じゃなさそうなので、平日でゆっくり行ける時が出来たらねと言い聞かせていたのです。ざっと20年前からの企みさ。気が長いでしょ(笑)。

前日に鎌倉入りし、アサイチで明月院を目指す事にした。この時ばかりは、雨が降ると嬉しいよね。夕方「おお、明日は降りそうじゃん!」とホテルからお空を眺めてたのよ。タイミングもバッチリ、惚れ惚れする優雅さじゃ〜〜ん!

凄い!北鎌倉の駅は、明月院へ向かう人でいっぱい。線路沿いをぞろぞろ進む。これなら迷わなくて安心だ(笑)。8時半の開門に合わせたんだけど、甘かった。すでに傘の行列だった。レインシューズで気合いの入った方もいる。都会の観光地は濃いわ。

チケットを買い、入場してから、20分程度は渋滞してました。まったく動かない。写真を撮る人で詰まってるだけです・・・・その内に空きますみたいなアナウンスがありました。えっ!そんなん有り?撮影ごときで贅沢言わせてちゃ駄目だろうが!と内心思ったけど明月院では伝統ある風習かもしれないので、大人しく待ってました。よく解らないノリだ。

その内にすぅ〜っとスカスカになり、歩き回る事が出来ました。小径が多いけど境内は広め。有名な小ぶりのあじさい(古来種のヒメアジサイ)があっちにもこっちにも。写真に撮ると見た目より薄くなっちゃう気がしたなぁ。生でじっくり愛でるのが素敵!見頃でした!このお花は見頃も長いので、そんなに気を揉まなかったんだけど、雨の日のあじさいに出逢えるなんて格別じゃん。良い子にしてて良かった。待ってて良かった。

空前絶後の「悟りの窓」

唖然とする出来事にも遭遇。なんか並んでいるから見ておこうと並ぶ。「悟りの窓」という丸窓への行列だった。そこそこ並んでいてね、一度に二人づつくらいが窓の正面に到達するのよ。で、やおら写真を撮り始めます。デジカメもあったけどスマホが多かった。案外若者が多い。もうね、3分くらい撮りまくっているヤツがざらだった。

なんだよそれ。そう言っちゃなんだけど、たかがスマホで3分も写真を撮るために粘ってどうするのよ。並んでいる人が呆れているのが見えない?見えないんだよね。待っていたんだから当然の権利と思っているに違いない。だれも悟っておらんわ。日本どうなってしまったの?配慮とか気遣いという言葉は無力化してるわね。力が抜けました。

やっぱたるそうだと、挫折しそうだったけど、通っぽいご年配の通行人が他の人に「見る価値ありますよ」と曰ってたので、我慢する。目と鼻の先にあるもんだから、取りあえずの好奇心。やっと到達。私は、証拠として1枚だけパチリ。速攻で交代した。意地でもゆっくり見てやらない。う〜む、どうってことない窓じゃんと思いましたね。どこに見る価値があるのか私には解りません。丸い窓からお庭が見えるだけだよ。源光庵にも有ったし、そういう問題じゃないか、へへ。

本堂後庭園

この時期に特別公開してくれてた後庭園へ。「悟りの窓」から見えていた庭園で、花菖蒲が群生してました。ユニセフへの寄付を払う仕掛けでした。有料なので空いてます。ちょっと盛りはすぎていたのかも。地元の名所、加茂の菖蒲園ほど密集してなくて風情があり良かったです。それよりも山肌にホタルブクロが楚々と咲いていて、目が釘付け。やっぱ野生はいいなぁ。とても美しい!!

明月院やぐら

でね、あじさいしか知らなかったんだけど「明月院やぐら(羅漢洞)」が壮観でした。鎌倉最大のやぐらなんだって。鬱蒼としてて目を奪われる。暗くて不気味でとても面白かった。他の季節にゆっくり来てもいいかも。今度は天気の良い時だね、なんてさ。

鎌倉文学館への道

あじさいウォッチングはそれほどの降りでもなかったから、雨の明月院はバッチリ良く出来ました印なり。でも、雨の鎌倉文学館はちょっと大変だった。江ノ電に乗り換えての移動中に本降りになってきちゃったのよ。例によってGoogleさんにNaviしてもらい、「鎌倉文学館」にはつつがなく到達す。でも靴下びちゃびちゃのずぶずぶ。

最近雨降りに歩くという機会が減っててさ、お支度を忘れてたのだった。なんて事だ!雨降りのチャリや徒歩の場合は、替えの靴下を携えているのが鉄則なのよ。いやぁ、こんな重要なことが抜けてしまうなんてとんでもないヤツだなぁと反省しきり。桂離宮詣ででも同じ失敗をしてるのだった(涙)。

でも朝の8時から観光してたから、まだめっきりな昼前なんですよ。もう一箇所くらいは倒したかったの!だから由比ヶ浜へやってきた。でも、こらあかんわ、お近くの長谷寺は諦める。体力があれば大仏もと思ってたけど、それも無し。早めに帰ろうとはしてるのよ。「豊橋は豪雨だけど、そっちは大丈夫?」と友人からメールが入ったしね。

さて、鎌倉文学館は建物に興味がありました。外観より内装が見たいから雨でも良いかとね。前田侯爵家別邸だったとこで有名だよね。「漱石からの手紙 漱石への手紙」展をやってました。

シュニッツラーの「夢小説」をキューブリック監督が映画化というよりトム・クルーズとニコールが主演したといった方が早いか。「アイズ・ワイド・シャット」の仮面舞踏会をやったお屋敷みたいじゃない?なんか淫靡でござるわね〜。扉の向こうはバラ園みたいです。めっちゃカッコ良い。鎌倉には別世界が残ってるんだ!!と思いましたね。

館に到着しました。うわっ禁止項目がずらっと(汗)。んで、が〜〜ん、靴を脱がないといかんかったのよね。当然びちゃびちゃの靴下も脱ぐハメに。うわ〜ん、裸足で見学になってしまった。スリッパはなかったのだ(と思う)。足は既に冷え冷えなので、こりゃあかん早めに見学しないとねって感じ。

まぁ漱石らの手紙に興味はないので、天井とかステンドグラスとかテラスとか家具とか、猛スピードで見倒す。おしゃべりOKと書かれた休憩所みたいなお部屋があってね、そこが一番面白かったなぁ。ほんまもんのクラシックな洋館で、見応え充分だった。まだしっかり使えている所が頼もしい。しかし、ついに足がこれ以上無理というくらい冷え冷えになっちゃったんで退散す。名残惜しかったけど、見せてくれる範囲も限られていたからこんなもんかなぁ。お天気の良い日にまた来ようっと。

特急料金の払い戻しが!

荷物を預けてあったホテルに寄って帰路につく。靴も靴下も履き替えてもう安心さ。靴はすぐに乾かないので、履き替えを持ってると安心。今回はスリッポンだったけど、持ってて良かった、助かった!雨は途中凄かったけど、この時には峠は越してたように思う。でも、掛川あたりで通行止めがあり、列車に遅れが出てると流れてはいたね。ともかく小田原まで行ってから考えようと・・。すると小田原の新幹線ホームはめっきり落ち着いていてさ、遅れて到着した「こだま」が私を待ってたようにするするっと入ってきちゃった。2時間遅れなんだそうだ。なるほどちゃんと帰ろうねって事なんだなと諦める(笑)。

豊橋につつがなく到着した。すると駅員さんに呼び止められて、払い戻しがありますよ。と言われる。へ〜、そんなもんなの?なんと2,000円以上も戻ってきた。特急券の半額くらいかと(ジパング倶楽部の割引チケット使用)。私はな〜んも遅れてないけど、遅刻の電車に乗ると良いこともあるのだな、と学ぶ。

6月20日[15,374歩]21日[17,798歩]

※さらなる過去記事
PageTop