京都で竹の子とアートウォッチング


長岡天満宮の霧島つつじ

「旬の竹の子が食べたい!」と関西在住の妹におねだりしてセッティングして貰いました。すわっと長岡京へお出かけ。竹の子といったら長岡京なんですって。前泊も京都だったので、早めに到着して街をぶらぶらする余裕も有りました。京都の交通事情もちょっとだけ理解出来てきたなぁと感慨。

長岡天満宮で竹の子尽くし

平日なのだけど駅周辺もなかなか賑わってて、堀りたての竹の子をゲットしようと張り切ってる方達が大勢いるようでした。

長岡天満宮へ。おお!凄い!!霧島つつじが満開〜〜と思ったら、ちゃんと見頃を狙ってくれてたのです。エライなぁ>妹。いいでしょ!どこをとってもバッチリ見頃でした。有難う!!

霧島つつじは、祖母の家の坪庭に咲いていたので、私たち姉妹にとっては思い出の花。ご幼少の頃ですが、花かんざしのようで奇麗だなと思ってました。素直だった時もあったのだな・・・と。

境内にある「錦水亭」でお目当ての昼食です。やっぱりハイシーズン。むちゃ混みで予約していないと無理っぽい感じでした。予約してあるから大丈夫さ。柔らかさはそりゃもう絶妙!しかし、すいません、ちょっとお値段が豪華だったので、美味しくても当たり前。味とか匂いとか何でもいいから、もうちょいとパンチが欲しかったです。いや、この奥ゆかしさこそが京料理なのかもだけど・・・。

牡丹の乙訓寺へ

乙訓寺(おとくにでら)で牡丹を愛でます。こちらもバッチリ見頃。お天気も良くて快適!ちゃんと散策コースを考えてくれてる頼もしさなのですわん。

写真を撮り忘れてしまったけど、自家焙煎のお店でコーヒーを堪能して帰途に。妹とお喋りしながら散策してると写真が少ないのだった。お話優先になってる証拠だなっと。そうそう、歩いていて、アチコチに自家焙煎のお豆屋さんがあったんですよ。コーヒー好きが多い街なんでしょうか?

山吹の松尾大社へ

妹から山吹が見頃らしいと聞いて、翌日は松尾大社を詣でました。お花は遠い地から狙うと見頃の判定がなかなか大変。だから、見たいお花が咲いているなら逃がすべからずと思っているのです。重森三玲作のお庭も売りのようでした。有料ね。そしてそのお庭の中に白山吹が咲いていると書かれていたので、トライしましたよ。

うむむ、これは好みの問題ですな。石組みのお庭はどこが素敵なのか解らない。実は枯山水もどっちでもいい。苔とか植物とかがもしゃもしゃしてるお庭の方が好きです。白山吹はとても素敵でした!!黄色の山吹もいっぱい咲いてて、しっかり見頃でございました!

京都国際写真祭 KYOTO GRAPHIE

ちょうど京都国際写真祭を開催中だった。会期は2017年4月26日〜5月14日です。GW狙いだね、京都は慢性的に混んでいるからこんな時期によくやるなぁとハタからは思うんだけど、どうなんでしょう。京都国際舞台芸術祭もたしか秋にやるんだよね。京都の秋なんて紅葉狙いだけでも大層賑やかいじゃん。パワフルである事よ。

ともかく74日間の「あいちトリエンナーレ2016」でまちなかで行われる芸術祭の免疫も出来た事だし、ちょいとチャレンジしてみよう。京都国際写真祭もトリエンナーレと同じく、美術館中心ではなくて、普段は使ってない建物や、まちなかのギャラリーを使ったりするようなんですよ。だから作品そのものよりも、その刹那的な展示風景をこそ見ようとする魂胆です。これ、一度ハマルとやみつきになるなぁ。で、マジで経験値がモノを云うのだな。痛感しましたもん。

まずね、ぼ〜っと行くだけでは駄目なんだと思う。観たい作品なり作家なりが出品してるかどうかをチェックします。リーフレットなどは会期が近づけばダウンロード出来るからさ。

写真については、現代美術より少しマシな程度の知識しかないので、それなりにチェックしました。作品展示は無料と有料のものが有る。これもトリエンナーレと同じ。でね、良く解らない場合は、有料のものにもトライすると良いのではないかと思う。まぁやっぱブッキングするのにお金がかかっているだろうから、インパクトもあるだろうよ、注目作品の筈だよね、とね。そうそう、ロバート・メイプルソープは無料だったけど、1993年に名古屋市美術館で開催された大回顧展をしっかり観ているのでパスした。あの時より凄いのは簡単にはできない筈。

行けばなんとかなる場合もあるかもしれん。でもね、アチコチで何かやってそうだからと漠然と会場と思われるエリアを目指すだけでは作品会場にすらたどり着けない場合もある。なにしろアートだし、デザインだしでしょ。解りやすさは無視しちゃっても成立するんだよね。これかな?と思ったら自信を持って突き進むくらいの覚悟を持とう。

初日。かなりな雨降りで、まるで散策できず挫折・・・あらら。旅行の最終日に、えいやっと元・新風館と京都文化博物館と美術館「えき」KYOTO(京都駅)の三箇所に絞る。迷わないコースである事がミエミエかも。京都文化博物館は建物が好きで何度か行ってるし、元・新風館は地下鉄の「烏丸御池」下車徒歩1分だもん、へへへ。さすがに京都。外人さんもガンガン見に来てました。写真祭はまちなかではやっぱりちょと浮いてるようでした。名古屋のトリエンナーレもそうだった。豊橋は浮いてるより前に、何をやってるのかも解らない感じだったじゃんね。そういう意味では、知らずに来た人でも興味があればふらっと散策するというツカミはあるように思いました。都会です、羨ましい。

08/09 京都文化博物館

ラファエル・ダラポルタによるショーヴェ洞窟。会期前に、あいちトリエンナーレ2016の芸術監督だった港千尋さんと作者さんのトークがあったみたい。港さんのお話はいつもとても解りやすいので、聞けてたら理解が深まったであろう、無念である。作品は圧巻でした!さすが有料プログラム。洞窟壁画って現地へ行かないと見られないよね。というよりも素人が現地へ行っても本物は見せて貰えないのが普通かな。

京都文化博物館別館の1階、元銀行の窓口だったところだよね、真っ暗にして大きな4Kモニターによる映像インスタレーションを展開。洞窟の全方位を独自の手法で360度撮影したのだそうです。丸くて低いクッションソファが数個置いてあり、寝っ転がって見上げるような体制で挑みます。

すぐに方向感覚がなくなるというか、スクリーンなのか自分なのかどっちが動いてるか解らなくなって怖いくらいだった。リアルな質感に衝撃を受けたのか、アートだったから幻惑されたのか良くわからん。凄いものを見たなぁとぐっと掴まれた事だけは確か。それと、建物の天井をゆっくり眺められたのも面白かった。いや、どんなチャンスも逃さないようにしないと!!

2階には無料でルネ・グローブリさんの作品展示有り。ネスプレッソも置いてあった。これまた2階部分の造作をゆっくり眺めるチャンスだった!2階の意匠も垂涎でした!!作品は普通。

06/07 元・新風館

地下鉄の「烏丸御池」から徒歩1分。出口さえ間違えなければ楽勝な会場。スーザン・バーネットさんの壁面展示と吉田亮人さんの作品、屋久島国際写真展セレクションやブックとグッズのショップ、ネスプレッソも設置。無料の会場。

芸術祭の定番、広くてオサレなコミュニケーションスペースも有りました。いきなりではちょっと気後れするけど、ゆっくり読書してても気持ちよさそうな雰囲気だった。ここでもいくつかのトークが有るっぽい。これだけ広ければいろいろ企めそう!情報収拾を兼ねてふらっと入ってみるにはうってつけだと思った。駐車場にはラッピングカーが駐まってました。

16 美術館「えき」KYOTO

そうは云っても駅のどこにあるのよ?と内心どきどきしてた。そうしたらなんと伊勢丹の2Fに「京都国際写真祭」のインフォメーションブースがござったの。エライなぁ。割引券も出てますよ、なんて案内してくれて楽勝だった。この展示はいかにもな観光客向けなのかも。「アニエスベー・フォトコレクション展 amour, amours…」有料。

アンリ・カルティエ=ブレッソンやマン・レイと書いて有ったから興味を持ったけど、マン・レイは1枚だけだったよ。しかし、リトアニアの映画監督でもあるジョナス・メカスの写真が数点も有り収穫だった。結構人気のある監督さんだと思ってるんだけど、気づかれてない感じ。思わず眼をこらしてしまったわ。

このコレクションを見終わり、ショップを物色してて衝撃が。なんと私が1975年に買ったシリーズ本「骰子の7の眼–マン・レイ」が新刊で置かれていたのよ。シュルレアリスムと画家叢書。うげげっまだ現役で発行されてたの!!とビックリ。版数を見てくれば良かったなぁ。でね、価格はたしか3,800円だった。

凄い、40年以上経ったのに900円アップしただけだよ。私のは2,900円だもの。証拠写真をパチリ!他に「ルネ・マグリット」「マックス・エルンスト」「ハンス・ベルメール」「クロヴィス・トルイユ」「ポール・デルヴォー」が出てるのです。今の時代でも勝負できる内容だからね、残ってるなんてとても嬉しく思いました。

オマケ:京都駅のインフォメーションと京都文化博物館はシニア層のスタッフもいて、行き届いた対応ぶりで感心しきり。頑張ってね!頼もし〜 イエイ!

4月26日[11,881歩]4月27日[18,563歩]4月28日[15,220歩]

※さらなる過去記事
PageTop