京都BALと書店巡り

京都BAL

私にとっての京都はライブを見たり、レコードハンティングだったりの地。3〜40年くらい前ね。観光地と云うよりとんがった都会。なによりも学生のパワーが頼もしくて、眩しい眩しい街だった。伝統的な土地柄なのに地方から学生もがんがんやってきて新しい血をそそがれる街という認識。

長期滞在3回目にして、いきなり古傷が疼きましたね。ある場所で、久々に我を忘れてしまってた、ビックリ。

観光スポット巡りもそこそこ進み、欲望もだいぶ整理されてきました。さて、ちょっと時間が余ったから映画にでも行こうか?と思ったの。余裕でしょ。豊橋も最近は有り難い事にグレイトなラインナップ。今回ターゲットとした映画(ボーダーライン)も来てるんですよ。でもスケジュールの都合で、ここで観れるならその方がベターかと。時間をメモってお出かけ。なんて解りにくい場所なんだと思ったけど映画館も押さえ、上映時間までにランチとお散歩。つまり準備は万端さ。

ふと見上げると、「京都BAL」の正面じゃん。おお、良い機会だよ倒しておこう(こればっか)。40年くらい前は京都へ来る度に行ってたファッションビル。オサレなお店ばかりで都会って凄いなぁって感じ。今ならセレクトショップとかブランドなんちゃらとか云うのかも。実は、先回路線バスでここの前を通過して、えええ、BALってまだ残ってたんだ!と驚いたの。だから興味津々。

げげん、当時よりもっとイっちゃってるじゃん。凄い事になってるじゃん。と唖然、呆然。Webとショップリストを見れば、一目瞭然なり。トイレが凄いとか諸々も。「京都BAL」は2013年1月から全面改装に入り、2015年8月21日にリニューアル・オープンとの事なので、最初の長期滞在時にも存在してたって事なんだよね。知らなかったよ。

上質なライフスタイルを提案するというコンセプトは意義あると思うけど、保つのが大変つーか採算取れるのかしら。こういった先進的な事柄はイロイロ淘汰されてきたと思ってた。仕掛ける人は時々いる、しかし、どれだけ根付いたんだろって事。業界に詳しくないので、印象だけなんだけどね。

パルコでもさ、大昔に「池袋PARCO」が出来て「渋谷PARCO(1号店)」が出来た頃は凄かった。今は当時とは内容もテンションもまるで違う。「SAKAE NOVA」もまだあるみたいだけど、ギャルソンを始め名だたるブランドが勢揃いしてた面影は今やない。「青山ベルコモンズ」も出来た頃は凄かったけれど、劣化は免れずちょっと前に閉店したでしょ。

だからさ、なにより、今でもこれほどの事を企てる企業があるのかとのけぞった。これを仕掛けたパワーに脱帽する。

店内は広々しててどこもかしこもゆったり見れました。それでいいのか?つまり空いていた。4F、コンラン・ショップに遭遇し、やっとちょっと落ち着く。はは、知らないファッションブランドが多くビビってたのよ。

そういえば、コンラン・ショップが東京に上陸した時にさ(1994年だって)、はるばるウォッチングに行ったんだった。西新宿のパークタワービルね。その時に買ったものが京都のショップにも有ったよ。20年の歳月を超えて今ここに!だよ。タイムトンネルかよ。てか、新しいもの好きがバレたじゃん。

無印良品もある。おお、ここなら落ち着きまくり。豊橋にも有ったらいいのにのMUJIカフェでランチして、MUJIポイントもゲット。なにやってんだか。まだちょっと時間あるな・・・・そして魔宮へと続く下りエスカレーターに乗る。じゃじゃ〜ん。

丸善 京都本店

京都丸善がここにおったのよ!そういえばちょくちょく行ってた蛸薬師のお店が閉店すると聞いた時はビックリしたんだった。祝!!復活だよ。どれほど凄い事かはニュースを見てね。

名古屋の丸善もそうなんだけど、書籍の並べ方がとても旨いのよ。落ち着く。本を手に取って眺めながら選択出来る幸せとはこの事だよなぁとつくづく思う。もう本当にしみじみと喜びを噛みしめてましたね。本を知ってる人が並べた棚で、しかも圧倒される量なのです。これよ、これが文化なのよ。初めて八重洲ブックセンターに行った時のような感動だった。そう、その時も呆然としてしまった記憶。残念ながら二回・三回と足を運ぶと見慣れてしまい、感動は薄れてしまうのですよ。ほほ。

地下2Fには洋書があり、海外の方も多く物色されてたです。頼もしい。検索コーナーも充実。しかし、詳細検索はイマイチですね。もっと便利なものが出来る筈。だって、在庫有りなものだけを絞り込み出来ないんだよ、駄目だよ〜。※店員さんに確認したから確かだよ。取り寄せ出来るとか書いてあるけど、今ここにあるなら見たいし、無かったらAmazonするもん(汗)。ぎゃ〜不埒な私を許して。

で、まぁ落ちはお分かりかと思うんだけど、映画の時間が来てしまってたのだった。は、ここはどこだっけ?と思うくらい集中してた。映画は豊橋で観ろと云う事だなっとぉ。そうでした、例の「檸檬」コーナーもあり、カフェでは「檸檬ケーキ」も食べられるみたい。ハヤシライスも勿論有ったです。京都の丸善頑張って欲しいです。心底そう思います。

誠光社

恵文社一乗寺店の名店長だった堀部篤史さんが独立して開業された書店へ行ってきました。Gmapしたら御所へ向かう途中に有ると。おお、徒歩で行けるじゃん。知り合いではありません。でもね、本の雑誌の連載で良い所が見つかったと書かれていたので、この道だろ!って勘は働きましたがな。こんな雰囲気だろうなと想像してた通りのお店でした。サンリオ文庫(古本)がちょっと置いてあり、その方向はイケルよねと同意同意。

セレクトぶりは、恵文社で見てるから驚きは有りません。が、流通についてのトライをされてるようなので、じっくり見守りたい。こういうのはじわじわ攻めてくしか無いと思う。ご亭主さんがレジ打ち状態でした。見守るとはつまり、買う事だよ。へ〜こんな雑誌出てたんだですね〜とちょっとお愛想ぎみで購入。「今度伊丹で個展があるんですよ。河出書房からも・・・」と説明してくれちゃいました。○○コレクションだよねと突っ込もうと思ったけど、なんとなく自粛。お話をするチャンスだったかもと思ったけどね。でさ、その雑誌は、出たばっかりだったようで豊橋に帰ってから精文館にも置いて有ったす。白泉社だったしさ。

三月書房

三月書房

寺町にある好き者には有名な書店。めっちゃ久しぶりに立ち寄れて良かった。記念にパチリ。変わってる筈はないと思ってたけど、変わってないので安心する。

時々立ち寄る事が重要なんですよ、そうなんですよ。ちょっとサボっててすいません。これからは精進しますわん。

京都岡崎 蔦屋書店

ぶらぶらお散歩しつつ、京都会館のあたり、つまり平安神宮もあるし、美術館もあるし、公園にもなってるし、疎水もあるしの優雅な地域にやってきた。

おっとこの「ロームシアター京都」って何?映画館??と思ったら2016年1月10日にリニューアルオープンした施設で、これが元の「京都会館」なんだと。なんてことだ、京都会館も今や昔なのね。ザ・タイガース時代のジュリーを観に来ましたがね。ぐすん。

して、この蔦屋→は何だろと矢印に逆らわずに進む。あらら、スタバ&蔦屋だと。オサレな書店とカフェだよ。そして書籍はセレクトしたものだけが置いてある。おお、今更だけど蔦屋って、そんなに恵文社したかったのか。代官山の蔦屋へはまだ行ってないので、あまり突っ込まないけどさ。大手書店さんと云えどもイロイロ仕掛けたいんですねぇって感じかしら。美味しいとこ取りした風情が鼻につきました。私は触手が動きませんな。でも、Amazonで買おうかと思ってた雑誌のBNが積んであったから、お試しに買ってはみましたよ。

2Fが「京都モダンテラス」というカフェとレストラン、3Fが「本」と「アート」のギャラリースペースとなってたから探訪と思ったの。少し夕食には早い時間、2Fの店内はガラガラ。しかし、席に案内する係がなかなかやってこない、来たと思ったら私の後からきた数人づれを応対してやんの。混んでるなら解るけどさ。やってられません。3Fへ行く気力もなくして帰途に。やっぱり若者だけお好きなんですよね。それはそれですよ、精進したまえ。スタバは外人さんが結構多かったです。

京都の地下鉄とか

オマケ。京都の地下鉄は主要2路線しかないからさ、名古屋の地下鉄で鍛えられてる私には御しやすい。つって、阪急と京阪も一部地下を走ってるから侮れないけどさ。渋滞しないし、空いてるし便利。しかし、アナウンスや案内板がめっちゃ解りにくいのよ。なんとかならないもんか。名古屋って熟れてるなぁと痛感したもん。

「淀屋橋」行きとか、「竹田」行きとか、「六地蔵」行きとかいきなり言うんだもん。それってどこ?
名古屋のアナウンスはね、「久屋大通」「今池」経由「徳重」行きと言うのです。「伏見」「名古屋駅」経由「中村公園」行きとかさ。栄(さかえ)・伏見(ふしみ)・今池(いまいけ)・大曽根(おおぞね)のような主要駅はこの線で行けるとさりげなくガイドしてくれる。どんなに有り難いことか。

今、自分がいるところからどっち方向へ行くべきなのか、終点から推測するなんて無理だよ。特に観光客はさ。と思うのですが、いかがなもんでしょうか。

「烏丸御池」「京都駅」経由「竹田」行きとか「烏丸」「大宮」経由「梅田」行きとか言おうよ。地下鉄の方が早いような地域でもバス停ばっかが人だまりしてしまうじゃん。それは、この使いにくさがあると私は思ってるんですよ。バスの方が1日乗車券とかで安いこともあるだろうけどさ。それとも、地下鉄は地元の通勤で利用するから観光客には乗って欲しくないとか思ってるのかしらん。

※さらなる過去記事
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