録画についてのお悩み

名探偵ポアロのTVドラマシリーズは、前にもちょっと書いたんだけど2015年に最終話が放映された。なので、短編・長編をBDに焼いてコンプリートしました。でね、旅行先でつらつら観るには最適だなと思い、愛着仕様してたの。内容なんてあんがい忘れてるものだなぁと感心しつつ観直したのだった。老人力!!しかし、あと数本で観直しも終わる。

でね、ちょうどAXNミステリーでミス・マープルの字幕版放映が有ったからさ、おーしそれを観直しシリーズ第二弾にしようと思ったワケ。ただいま頑張って録画中なり。

ミス・マープル

ポアロは幸せなシリーズでね、完結までに25年かかってるんだけど、主要の4人(ポアロ、ヘイスティングス、ジャップ警部、ミス・レモン)が同じ役者さんだったの。吹替は熊倉一雄さんで、亡くなる前に収録も放映も完結してましたよね。なんか完璧なシリーズじゃんと思うべな。

一方ミス・マープルの方は3バージョンあるんだわ。私はクリスティの良い読者ではない。だからかもしれんけど、誰がマープルを演ってても字幕版ならOKさ。でもしかし、AXNミステリーの掲示板では、断然ジョーン・ヒクソン版が人気有りましたね。それ以外は認めないってくらいの勢いだった。BD焼きは今回がお初だけど、ドラマ事態はざっくりいろいろ観てはいるのだった。ジュリア・マッケンジー版って脚本が結構良いじゃんと思ったけどねぇ。デジタル版だし。

★ジョーン・ヒクソン[山岡久乃](BBC)—12話
★ジェラルディン・マクイーワン[岸田今日子・草笛光子](ITV)—12話
★ジュリア・マッケンジ[藤田弓子]ー(ITV)—-11話・まだ進行中かな??
(イメージしやすいように吹替の人を入れてみたよん。NHKでやってたからね。)

まぁしかしファンにとって、イメージは大事ですよ。シャーロックだって、そうだよね。グラナダTV版の「シャーロック・ホームズの冒険」を観てたから、まさかジェレミー・ブレッドを凌ぐシャーロックが出てくるなんて夢にも思わなかった。だけど、カンバーバッチはちゃんと認知されたでしょ。ビックリだったよ。これってイメージじゃない所で認知された事が画期的で、スティーヴン・モファットとマーク・ゲイティスの脚本が凄いんだけど・・・とやってると終わらんてーの。

ベストセラー順に放映

ともかく、ミス・マープル捕獲大作戦ね。吹替では何回も放映してたみたいなんだけど、字幕版は珍しいのよ。だから、四の五の言ってられないんだけど、なんと放映の順番がね、早川書房クリスティ文庫におけるベストセラー順なんだと。まったく、迷惑だったらありゃしない。だって、ベストセラー順なんて大した根拠ないじゃん。ほぼお手盛り。来年は来年の風が吹くしねぇ。クリスティーだったら東京創元からも出てるのに無視する根拠は何、とか突っ込みどころ満載。うむむ、どうやって整理したら良いんだ、と泣けそう。

えいやっと調べてみたんだわ。そうしたら、発見が有った。って私がクリスティに詳しくないからなんだけど。ジョーン・ヒクソンとジェラルディン・マクイーワンは結構同じ作品を演ってるの。だけど、ジェラルディン・マクイーワンとジュリア・マッケンジーは同じ作品は1本も無かった。へ〜そうだったのか!って感じ。「バートラム・ホテルにて」や「パディントン発4時50分」とかってマープル役者が変わる度に観てたと思ってたよ。つまりはBBC版とITV版が存在してるって事なんですね。ITV版だと原作はマープルの話じゃないけど、このシリーズとして登場してるのも有って驚くし。確か継続中なんだよ。

ドラマは結局○シーズンの○番ってのが整理しやすいんだよね。しかし英国と米国では1シーズンの本数が違うようだ。シャーロックが解りやすい例かと。シーズン3まで放映してて特別編が映画として上映されている。今なら3シーズン分、つまり9個の作品名をすらすら言えるかも。でもさ、数年ともなると混乱してくるのよ。やっぱシーズン1の1が「緋色の研究 」を基にした「ピンク色の研究」だよとか、シーズン2の2が「バスカヴィルの犬」だよとか、ね。整理はシリアル番号に限るつーの。

AXNミステリーは数年前までは、シーズンの表記は無く、通し番号で放映してたりしたのだ。モースは33話が最終話とかさ。ポアロやマープルの場合は原作の刊行順に放映してた事もある。普通のチャンネルではそんな事考えないよね。でも、これくらいの人気作家だからファンとしてはそれも有りと思ったな。例えば、スティーブン・キングだったら原作順の放映に興味ある人もいるでしょ。

と、しか〜し、作った順番は違うワケ。だから続けて観ると、役者さんが若くなったり、歳をくったりするんだよ。笑える。さすがに死んだ人が出てきたりは無かったけどさ。そんなこんなを経てきたあげく、今度はベストセラー順かい。ちっこんな時に保存しようと思わなきゃ良かったなぁとよぎってるんだけど、帯で毎日放映してるからとっとと進むのも魅力なんだよね。やっぱ○シーズンの○番と照合しつつ保存すべきだったんだろうなぁ。ぶつぶつ。

Webページの役割

そんなこんなのややこしい状況を整理するとしたら普通はチャンネルの公式ページだと思いません?そうであるべきだと思う。しかし、AXNミステリー公式ページには最近では番号と原題とどんな話なのかが掲載されているだけ。原作主義も何もあったもんじゃない。放送日すら解りにくい。もうね、マープルというブランドだけで観させようという魂胆ミエミエ。写真はジュリア・マッケンジーを使ってるけどね。テキストはこんな感じ。
<掲載要素の抜粋>
シーズン6 // エピソード 3
第3話「終わりなき夜に生まれつく」/ Endless Night
マイク・ロジャーズは魅力はあるが、あふれるほどの野心と物欲を胸に秘めた若者で・・・・・(略)

(macの場合はchromeでないとアクセス出来ないかも。JavaScriptを切るとか)

原題を添えるのは、ちょっと渋いけどさ。それはともかく。私が欲しいのは、さらに以下の4つ。
<1>放送時間:120分===>大した手間とは思わないから掲載しよう。ポアロは60分やら90分のも有った。
<2>字幕か吹替か===>重要!!気にせずに観る人より、気にする人を気にして欲しい。
<3>マープル:ジュリア・マッケンジー===>最重要!!誰がマープルを演ってるのか。
<4>主なゲスト:トム・ヒューズ、ジョアンナ・ヴァンダーハム===>クリスティのファン以外にアピールする要因でもあると思う。カンバーバッチだってゲスト演ってるんだからさぁ。いや私は、ストーリーより誰々が出てるからもう観たよと解ったりする不埒な輩だから突っ込んでいるんだけどね。

そのベストセラー順ってヤツですが、12作品放映するのよ。マープルは、ジュリア・マッケンジーだったり、ジェラルディン・マクイーワンだったりするワケだ。日替わり状態。そして、人気抜群のジョーン・ヒクソンは局が違うから決して出てきません。どんな層を想定しての企画なんだよ、一貫性がなさ過ぎだよ。と思ったのですが、いかがでしょう。シーズン1・エピソード1からあっさり放映できないどんな理由があるんだろうか。謎である。

話が飛びまくってしまった。Webページはプラグイン使った予告編を流したり、ややこしいJavaScript使ってSNSを拾ってきたりの前に、基本情報をささっと読みやすく掲載。これに尽きると私は思う。

当チャンネルでは○シーズンの#○まで放映したとか、もう放送権は手放したから待ってても一生放映しないよとか。○シーズンは○月から放映するとか。でもいいよ。

観る気のない人を観る気にさせようと思う前に、観る気のある人に役立つ情報を流そうよ。それがあってから癒着系のCMをやってよね。その方がスルーしやすいからさ。と、思っているのでした。

オマケ

今回、ビジュアルに苦労しちゃった。手持ちの文庫では「秘密機関」と「オリエント急行殺人事件」が見つかっただけ(汗)とほほ。おっと「ABC殺人事件」は持ってる筈だと思ったけど・・・それはポアロ。「秘密機関」はトミーとタペンス。げげん、マープル持ってない?もしかして読んでない?うむむ、そ、そうかもしれん。

と云うワケでともかく古けりゃ面白いかもと、ミステリマガジンをチェックしてみた。冒頭にあげたのは、手持ちの中で古めの特集号ね。ついでにもう一丁。クリスティは1976年1月に亡くなってます。その年の12月号なのでもう追悼でもないけど、クリスティに捧げる小特集として、エドワード・ゴーリーの「オードリー・ゴアの遺産」が載ってます。心にくい演出なのよ。この頃からこの雑誌をちょくちょく買い始めた。もうひとつは戯曲「蜘蛛の巣」掲載号なり。

※さらなる過去記事
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