天浜線で豊岡梅園へ


豊岡梅園

数年前に鉄道番組で天浜線(天竜浜名湖鉄道)を知りました。お近いし、あるのは知ってたけど、特に駅舎などがレトロてんこ盛り状態である事を知らなかったのだ。ビックリしちゃった。でもですね、私はめっきりなお年なので、前世である二俣線に祖母と乗った事があるんですよ。蒸気機関車ですね、ちゃんと現役でした。渋いでしょ。さらにね、実家が豊橋の東部でさ、夜になって辺りが静かになると、しゅっしゅぽっぽと蒸気機関車の音がかすかに聞こえてきたのです。嘘みたいだけど、本当なんだよ。

閑話休題。その番組で豊岡梅園がある事も知る。天浜線豊岡駅から徒歩10分。観光用の梅園ではなくて、梅酒用の梅を生産する目的との事だった。おお、なんか奥ゆかしそうじゃん。天浜線から歩いていけるのも楽しそうだし、ゆっくり行けるようになったらすぐにでも行ってやると狙ってました。

有言実行。向山梅林園がいい感じに咲き始めてたので、すわっ!天気が良かったら明日にでも行こうと思ったのだった。日帰り可能だとこれが出来るからいいんだわん。天敵は時刻表ですね。しっかり調べておかないと心細い。開化情報は見つからなかったけど、近いから咲き具合は似たようなもんだろ、とまったく心配してなかった。駄目なら出直してもいいしさ。ゆとり生活に慣れつつある自分にうっとり。なんてね。

さて、のんびり天浜線に乗ってたらユリカモメが飛んでる駅を通過。うっ撮り損なった〜(帰りは鳥がいなかったつーの)
豊岡駅前はひっそり。念のため場所はGoogleMapに仕込んでおいた。でも、案外的確に目印が有ったんですよ、エライなぁ。近くまで来ると車がばしばし追い越して行くのですよ。だから、この道で大丈夫感をひしひしと。

後から知る。「天浜線に乗って、豊岡駅で降車のお客様には、入園割引券をプレゼント」だったんだって。ひどいんだよ、天浜線の始発駅「新所原」でね、一日フリー切符を買ったの。往復するとその方が安いから。その時に「豊岡梅園に行くからフリー切符の方がお得だよね?」と聞いたんだもん。割引券あるよ、と言ってよぉぉぉ。ケチっ。

駐車場は平日だからそれなりな状態。土日は大変そうな感じでしたね。
お土産ショップも有り、自家製の梅干しや梅ジャムなどが並んでいました。

さて、入場。うぉ〜香りが強いわ〜。そして、見頃見頃。めちゃめちゃ嬉しい!!広い〜〜!!なるほど観賞用ではなくて、実用主義とはこういう事なのね。愛知県には川売(かおれ)という梅の名所があるよね。そこもそうなんだけど、梅が収穫しやすいように、梅の木の背が低いの。枝もばんばん払ってあるの。つまり、目の高さにいっぱいの梅、そして香りも直撃なの。川売の取材時に、朝の方が香りが強いと聞いてたからさ、ちゃんと午前中にお出かけしましたよ。なんか全てのタイミングが合っててご満悦。こんな時もあるんだなぁ。

何枚有っても似たように見えそうだけど、初体験で気に入ってしまった記念です。ご覧下さいね!
そうだ、観賞用の梅園との違いがまだ有ったわ。梅の種類は少ないと思う。紅梅はあります。でも、白梅が一番多かった。でも、大輪やらしだれやらのような賑やかさはないのです。あと、川売はほんまもんの山里で、梅が咲くと、淡いピンクに染まりこんもりしてて幻想的なんですよ。こちらは、写真でも解るように園内がとても広い。陽当たりによってこれから咲く集団がいたり、ひよっこ気味の樹木群とかが有ったりするの。健気だねぇうりうり!!そう、ひろ〜い牧場に放し飼い状態にされ、のんびりしてる健康的な梅さん達って感じかな。

全体が展望できる場所もあります。ベンチに腰掛けてのんびりできますよん。それから、払った枝をくれるんですよ。道端に切った梅の枝が置いてあるの。で、持って歩いてる人がいたのだ。だから、思わず私も欲しい!どれでもいいの?と聞いちゃいました。そしたら、気軽にそっちよりこっちの方がいいよ、と切ってくれちゃったりして感激!良い人だ。

はっ、車じゃないんだし、天浜線とJRを乗り継いで帰るのだから、欲張ってはいかん。小さめの枝を物色し、ちょと恥ずかしいけど頑張って持ち帰ろうと決める。でもね、園内で見ると大きな枝ではないの。しかし、日常ではちょっと顰蹙ぎみ。緊張しつつも、なんとか無事に持ち帰りましたとさ。[15,936歩]

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