二条城、開化堂を探訪

開化堂の外観

ながながとすいません、やっとおまとめ。
煎茶好きなので、専門店でお茶を買って帰ろう。どうせなら前から行きたかった専門店へ行こうの巻。

二条城に近い「丸久小山園」で軽い昼食とお抹茶をと企んでお出かけ。二条城駅に着きました。でね、二条城はどこ?「丸久小山園」はどこ?小山園はMAPに登録済み。しかし、二条城がどこにあるか解らないの〜〜。そんなぁ駅に行けば解ると思ってたのにぶつぶつ。

結局そうとうウロウロするハメになってしまい、茶店が先に見つかり、その先に二条城が見えたのだった。そんな頓馬なヤツは私だけかも、ふぅ。方向音痴は大変だ。二条城はでかい、馬鹿でかい。もうね、特に興味があるワケじゃないからこんなモン見なくても良かったの。しかし、茶店へ直行してもまだ昼食タイムじゃないの。早く出かけてきちゃった。だから時間を潰すためにしかたなく入場。

どこもかしこも、爆買いの方々が充満。すごい人出でした。観光バスが次から次へとやってきてましたね。嵐山よりはマシだったけど。たかが江戸時代なんだし、なんでそんなに人気があるの?やっぱ世界遺産は侮れずって事かしら。写真を撮る気もなく呆然と人の流れにまかせてました。中身は、音声ガイドが良く出来ていて、それなりに面白かった。展示物は複製が多く、ほんまもんは収蔵館にてとなっております。が、賑やかそうだったから頓挫。あっちでもこっちでもポーズをつけての記念写真大会やってて、うんざり。花より団子を選ぶ。

丸久小山園の写真は撮ってなかった。とほほ。「元庵の濃茶の薄葉ごはん」と薄茶と和菓子のセットをいただく。

二条若狭屋の主菓子と薄茶は美味しかった。ゴージャス。薄葉ごはんは、まぁ一度食べれば良いかな。茶葉は食べるより、煎じたり碾いたりで満足しようと思いましたね。茶道の先生が使ってた地元のお茶屋さんが宇治茶はこちらから仕入れているんですよ。種類は同じくらいだったな。目指すお煎茶とそれなりな玉露を購入しホクホク!

開化堂を探訪する

TV番組「極上の京都」に出てきたし、こだわり系のモノマガジンの1種といえば良いのかな?日本の魅力、再発見というショルダーコピーのオサレな雑誌「Discover Japan」に掲載されてて、いいなぁと思った茶筒。それは、日本最古の手作り茶筒専門店である開化堂のものでした。イザ探訪。

すごい〜出来すぎ!とまず思いましたね。立地条件バツグン。コンコンと茶筒を作ってるとおぼしき音が聞こえてきた。街中から少し外れてて、職人さんが支えてきたと思われる街並みなんですよ。しかもお近くに高瀬川が流れてるのどすえ。情緒あり、風情ありあり。観光客がわさわさ来たりする地域ではなくて、渋めで落ち着いた佇まい。

でね、商品はうっかり買える価格ではないんだけど、こういうのは勢いでいってまえ〜のタイプ。買う気満々だからずんずん進んだけど、トビラが重めでちょと緊張、開けるのに勇気がいる。マーケティングでしょうかね。その気がないと躊躇するかも的なしつらいと感じました。

店内も外観に引き続きオサレ。お上りさん丸出しに見えると思うけど、お店の方は親切で丁寧。銅製品を長く使い続けるコツなどを教えてくれる。有り難いこってす。伝統の逸品らしいけど足元を見られずに買えるなら買っちゃうもんね。素敵すぎて目移りしまくりだったけど、いいじゃんいいじゃん、これとこれください。

老舗店で閉口するのが、どうせお前なんかには解らんよオーラ。特に古道具屋さんに多いと思う。誰もが白洲正子じゃないんだって。でも目利きじゃなくてもさ、良いモノに出会いたくて訪れる人もいるんだよ。客を下手に見ることで優位に立ちたい商売をするつもりなら、私はゴメンだ。今回の旅でも和装小物のお店でそんなこんなに遭遇、やってられんと退散した。しかし、時代は次のステージへ。なんと日本人か?と聞かれた時もある。あらまぁビックリ、日本の小市民は爆買い族に負けてしまうのでしょうか。

真鍮のつまみと茶さじ

その点、こちらのように積極的にモダンな店内にして入り易くしたり、シンプルな棚作りをするお店は、新しい層へのトライが感じられて頼もしい。海外へのアピールもね。頑張ってくださいね!

開化堂さんでは、茶さじにその場で銘を入れてくれるとの事。作ってくれる間、店内で待たせていただきました。カンカンと彫ってる音が聞こえてきてリアル。で、その間にも次々とお客様がいらっさってました。地元の方もそうでない方も。ネットでも注文出来るし、デパートでの実演や販促もやってます。欲しいと思う人が全国津々浦々からも求められるシステムかと。柔軟性があってエライなぁ。伝統品で手作りの極上品を作り続けるにはこのように時代に合った販路を開拓し、確保してこそ成り立つと云える。と、私は思う。安重打刃物店と同じく、修理は永遠にやってくれそうな感じでした。

清水寺への道

地図によると少し歩けば清水寺がある感じだった。何度も京都へ来てても何故か清水寺には縁がなかった。産寧坂二年坂は制覇してるんだけどさ。帰るにはちょと早い時間だったのでトライしてみる事に。

もうね、うじゃうじゃの人。そして、結構な登り坂なんですねぇ、知らなかった。たどり着けばいいやと、茶わん坂から目指したよ。さっさと諦めれば良かったのに、ここまで来たならあとちょっとだろうと諦めが悪い。だんだん陽も暮れてきてしまう。ふぅ、着いた。ライトアップのある日だったのよ。だからこんなにも人がいたのか。ライトアップ好きじゃないんですよ。空いていればいいかもしれんけど、混雑してる状態は怖いから。いいや、見学はまたの機会にしよう。紅葉の時にしようと退散することに。

もうお米がなくなったので、京都駅に出てお弁当を買う。駅地下では有名料亭の予約弁当から、その場で買える弁当から色とりどり並んでた。手頃なお値段から、そんなにするならお店で食べるらぁと言いたくなる価格もあった。お弁当って冷めてるし、混じった匂いがするから、好きじゃないんですよ。だから、駅弁もめったに食べない。しかし、ある時、そんな事ではこの時世を乗り切れないと気づき、頑張って克服したの。その点、京都のお弁当はレベルが高いよね、知ってる名店も多くどれも美味しそうじゃんと目移りしながら選びましたとさ。でね、やっと割り箸を手中にしたけど、明日帰るのでした。やれやれ。前の日に煮た茄子の残りも消化。[19,541歩]

宿泊所ですが、交通の要所ではなかったけど、結局どの方面へ行くのにも便利な所だったのだ。考えているより行動ですな。シーツをまとめて、簡単なお掃除をして引き上げることに。見て見て、たった1週間なのにプラゴミがこんなに貯まっちゃってビックリ!記念にパチリ。

※さらなる過去記事
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